昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

ぼんやりと溶ける夕日を見て子供みたいに泣いた


 傷口も癒えぬ秋に交わり、休養を終え、急用を思い出して、おおらかな大海原へと旅立つ深い夜の結末。短絡的な幽霊どもが、奴隷船に乗り、篝火が消えて無くなるまで、呼吸することすらも忘れ、わずらわしい絶望と、その全容との統合を終えるころには、正常性などは無くなり、ファシズムの汽笛がうながす、地獄よりも、きつい労働の鼓動や、そこかしこにちりばめられた星の残骸である僕たちが揺動する真理などに、抑圧されることが、正義であるなどとうながすような気色の悪い暗鬱な夜空に、希望すらも無いのだと、諦めているだけの惰性な日々からの脱兎を目論むべく、意識的な改革をほどこす。まず、はじめに、ここで定められるべきものも無いのだと、アナーキズム的に語るよりも、意識の傀儡として生きることを辞めますとうながす、彼女のうなじにとろけていく、いびつな日々は、何かを壊すというよりも、語られる以前の正義を打ち砕くべく、いっさいの正当性を破壊することが目的であり、そこで諦観をうながすよりも、運命に即座に反し、関心を求めるよりも、その場からそそくさと立ち去り、誰の印象にも残らぬように、影になるべきなのだと、打算的な夕暮れに攪拌される形有るものの終わりから、往往と現れる結末は、対価を求めることが、そこでの愛に支払われるべき義務なのだとうながすだけの生き方などは、所詮は堕落するだけであり、高尚へと至らずに、与えられた義務により、うながされる正義だけが、そこでの正義を騙ることにより、自らの騙し続けることにより、訓育された精神は、従順であることを義務と思うことだけに専念し、自らを欺くためだけに、嘘をつき続ける。君は過去からの残留物をコアにたくさんばらまくから、僕の空疎な時間は、自由という名ばかりのものに攻め入られ、あるいは正義を騙るだけの被害者意識のうさんくさい連中が電解質にまでとろけるだけの時間の最中に、模索する模様や、高尚に至るまでの轟音から、感動を謳うだけの道具的な奴らが示唆する快楽的な偽善を傍観し、さまたげられることもないから、言葉もいらず、ただ伝えることは、対面して、互いに感染していくものがモノラルなものをカラフルにするようなものを脳内で分泌し、快楽物質により、脳はとどまることもないよろこびにふるえながら、増やされ続ける物質は、書くことにも疑念を持たせず、また次々にもたらされる愛が紡ぎ出すものだけが、本質的なものや、真実すらも超えて、用いられる原理や、原因を加工するだけの君が枯渇する先々で対立を続けるような世界ならば、僕が盾になろうという、短絡的な自己犠牲とは、安易な結末を生むだけであり、誰もが傷つくだけであるし、またさまたげられるだけの健気な君の寛容さにより、ほどこされる苦しみは、過去のものであるはずの思い出を今に機能させ、あたかも、その場に存在するようなよろこびが、やがては自らを苦しめるだけの思い出に変わるのかと、落胆していく君の死をも超脱するような俯瞰的な物陰に固執するだけの過去からの吐瀉物やらが、ふるさとを破壊するのを見ていて、徒に消費されるだけの現代的な病とは、過ちを自らで加工することにより、過去から逃れられずに、今をさまたげるだけの結末を生むのであり、君を愛することに弊害すらもなく、またさまたげを生むのは、自らの安易な発想によるものだということに気付かぬ限りは、加算される原理に攻め入られ、生命自体をそこなうような結末へと移行していく濃淡な夜の孤独の黒や、空疎な自分を測り、磔にすることにより、増していく快楽を互換するだけの行為にもとづくような隷属するものとされるものの定めのようなものがもうもうとあふれ、行き過ぎるたびに、ここで縫い付けられていく似合わぬ思いは、今に書き残すことよりも、こうして君と面と向かってがむしゃらに確かめるようなふれあいから、不確かな何かをぬぎすて、あらゆる行為とは、今に移行するよりも先に要理に向かって破損していくだけの意識との対立であり、終わらない軋轢を生み出すだけのセッションや、晴天すらも恨むような君の日常から湧いて出てくる悪い虫や、夢想し続けたものが、あるいは夢で何度も邂逅し、君との永遠性を確かなものにするための生命なのであるなと、とどけることもできない思いは、その永遠性により邪魔され、時間を持つことにより僕ら、何か関係のないものにまで理由を付けて、何もできないように仕向けているだけにみたないから、見たこともないものを信仰するよりも、そこでの愛や正義すらも否定して、ここでの結末などは、誰かが選んだランダムなものに過ぎないから、僕は僕の真実だけを求めて、制限を持たず、また限界をも破棄して、勝手気ままに愛することにするよ。