昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

おぞましい魔法

濃淡な霧の彼方、
厳寒なひとときに
せまる幽遠な鼓動、
犠牲的な派生を取り出す
匕首が制限を切り取り、
永遠性を生み出すだけの儚い衝動性や、
有限な時折にひずむ
浪費的な資本制の闇、
油然とわく本質的なものを
嚮導するためだけに、
このいのちとはためらいもなく
引き出されるものに反し、
かかずらうことなく、
言葉数もすくなく、
衰亡するためだけに謳われるだけの
偽装された真実の末端で
黒々と腐る物事を切り落とし、
帰路も持たずに、
絶え間ない今に孕む体制的な目録や、
朦朧としていく思念が
名前すらも持たずに、
矜恃を保つこともなく、
ここで孤立しても尚、
確かなものとは、
物事に怯えることもなく、
老いぼれても尚、
おぼれることなどなく、
なぞるほどになぞめいていく日々が
いとおしいままに、
そこにいて欲しいとうながす
保守的なものすら
不必要に感じ、
がんじがらめになるままに
伝えられたものが、
ここで恒久的になびき、
なぶられる瞬間に逸脱し、
いぶかるほどに、
愛しむことをそこない、
相似するほどに乗じる所以や、
有する価値を屠りながら、
ほどこされるものに応じるよりも、
ここで補正され、
補填されるものなどのどれもが、
奴隷的なものだねと蔑む間に
すべてに追いていかれるだけ、だ。