昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

遊蕩

由々しき音階の段差、秩序もなく、聡明な谷底、段落に潜む悪魔、フラクタルな昨夜、白いだけの雲、太陽系の終わり、のらりくらりとラクダに乗って、大転換期をむかえる、歓喜の民衆、収奪された後からふりそそぐ、雪の慟哭、青々と進路、白檀の指、薄命な時、さびしい熱や、乖離していく春の香り、理性をも破棄して、歓喜に揺らぐ民衆、集落の淡い火、有用な史実や、原理的な宿命を超えて、自らの未熟さを罵りながら、侵攻してくる痛みをはねのけ、倦怠感を蹴散らし、倦厭するほどに、呆然とする意識は、須要なものを捕食しながら、しなびた夢を引きずり、誘導されるだけの意思は、誰かの夢と同化し、意思の奴隷と化すだけであるし、あらゆる成否から、機械的な傲慢さを敷衍させ、今に壊疽する。現時点とは、どこの時点を指すのかと、役にも立たぬ知恵を吐き出しながら、卒倒していく意識は、今に抵抗を加え、いろんな状態に圧力を加えながら、自らの耐久性を高めては、とどまるだけの今などと乖離して、どこにもとどまらずに、儀式的な伴侶が、完了をめざす、技術的な愛こそが、健気に愛を育て、惰性なものを排除し、順序を持たずに、愛を跳躍させ、何かを愛するというよりも、何かを裏切るというよりも、絶えず何かを愛し続けるというよりも、愛するための、技術を育てるために、考える。妥当な君の完成されないものが打ち負かすものが、あわれみなどを吐き出すから、画期的なものすら生まれずに、すぐさま廃れ、つたない意思は、空疎な次元にとどまり、時間に打ち負かされ、何かを背負い、老いることだけが、ここでかさばり、価値などを謳いながら、構築される痛みを引きずる。心理とは外から作用を持つのではなく、自らが生み出したものだけに、自らが苦しむだけであり、外から与えられた影響などは、微々たるものであるし、ほとんどは、貧相なものであるし、形あるもののほとんどは、存在しないようなものであり、実存主義的に何かを認識してこそ、自分とは存在する的な認識が生み出すものなどは、顕示欲な、ナルシシズムに過ぎず、個人主義的なものが規定する、独善的なシナリオが打ち出すドグマなどは、偉そうに他者を抑圧し、関係がない者までも、自らの手で屈従させようと必死な思想こそを放棄する。絶えず依存的な彼女たちの水準や、そこで見出されるものが、帰路を断ち、短絡的な道理を説くような輩が示すものにより締め出され、惰性に導かれては、今に手懐けられ、懐かしむばかりで、進まぬような精神が、汲み取る善悪などは、絶えず悪臭を放ち、今を手懐け、自らの邪魔をする。