昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

セラピー

もっと上手に裏切らないと、と彼女は泣いて、転落する夢の先々で裂かれて行って、逸脱する思念や、その場にたまるジレンマや、満足を謳う馬鹿や、その残りカスをすするだけの輩や、躍動する面影が折り重なり、かさばる思い出が火傷して、その場で溶け合って、暴かれる所以や、猶予を謳いながら、たちまちにあらがう二人は、たずさえた愛を天秤にかけて、掛け違えた思いが二人を引き裂いて、悲恋を徒らに生み出し、だしぬける思いは、季節を踏みにじり、今にいぶかり、吹雪に出会い、そのまま凍って、高次にいたらずに、陰鬱な衝動や、集約される思い出は、いますぐ飛び立ち、短絡的に消費された愛はすぐさま過去に変わり、感ける思いは、怠けるだけにいたり、入り浸る思いは、簡単に消費され、陥落し、端末におどらされ、情報に操作され、二択でしか価値を見定めることもできずに、そのままに受け取る思いは、たちどころに苦しみを生み出し、すべてを踏み台にし、長じる所以は、ただ愛を破壊するために、あらゆる悲劇に巻き込まれ、乱立するエモーションが叫び続け、つたない思いは悲劇を謳い、同化を求め、誰かと同じであることだけを求めることが、正しいことのように語られる。消費され、やせ細った愛と彼、逍遥し、騙し続ける女の涙、剣呑なものが、のんきに世界を破壊し、気ままに世界に巣食う悪が、猥雑なものを吐き出し、世界を駆逐するための純粋な愛が、純粋な故に消費的な愛が価値を謳い、売買され、泰然としたら愛は揺れ動き、うごめく真実は進化を問わず、今を破滅に追いやる。