昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

魔法

境界線をかき消すほどの鳴き声が腫らす夕焼け、誘導体として、雲の飢えをおさえるための役割と、絶えず更新される記憶の果汁をしぼり、森羅万象に生える気配や、託児所でうごめく妖精や、軌道修正をほどこし、おどけたままで、溶けていく日々との同一化や、はたまた偶像をちまちまと食い荒らす時折にひずむ論理や、オントロジーアスファルトを這いつくばるネズミたちや、開示されるものによって、人間真理や、そのアイデンティティをも破壊するほどの補完から、完成間近の思いが、実感もなく、猜疑心にゆれうごく幽霊として、優劣で測る、空疎な自己の標本をつむぐ、道具的な夫たちや、欲の住処で過信を続ける、幻想の妻たちや、歌詞の中での子供たち、あるいは、立場を利用して、残虐な刹那との互換性によって、おごり高ぶるのかと、怠慢な自己との別れを終え、野良猫として生きてる私は、殺伐とした都会には罪と雑なつまみ食いと、あらがう青春がよく似合いと思い、老いぼれる前に、覚えもない時を交差する不純な道や、純粋な理性に反し、その真偽を問う先には、同化していく思い出との和解を求めるらしい君を従えては、恬淡としてあらがう思いは、争いなき世をもとめるよりも、そのままもつれて、うやむやにして、進むのが私の生きる道的な発想をも破壊して、でたらめに、あるがままに啜る。