昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

しぼんだ夜

君の羽音が、ゆたかな音色をふくませ、眠りへと近づく意識は退嬰的な襞を進み、モノクロームにふくらむ夜が身を寄せ合い、寛容に住まう虫たちのリズムが、心地よく、平らな悲劇や、アノミーなどが騒ぎ立てる正常や異常を測るための戦争や、君の美しさに補完される、悲観的な嘘から、感覚的にやかましいものが、写実的にせまり、凄艶にまとまる、物質的な猶予から、アンニュイとした夜に互換するものが絶えず、反響するものが、罪を晴らし、あいまいなものを氾濫させ、名ばかりの愛から放たれ、はびこる悪意を充填させるバビロンの、兵器的な情報から離れ、配備されるものとは、対するもののサイズを測るためだけに、権利を主張し、真偽を問うような間柄には、法的なまやかしがついて周り、あいまいに測られる間は、即座に距離が生まれ、すべてを虚偽に変えてしまう。君の傷口をえぐるのは、君以外いなくて、そこで懶惰に孕む朝から、ちぐはぐになり、おざなりになる瞬間は、透過されずに、即座に凍結してしまう。