昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

思春期の戦争

本の中での背徳の雨、飴玉みたいな君の目が、エゴに目覚め、誰かを傷つけた後にひろがる景色は、なんて病んでいて、美しいのだと、修正液をこぼした、やましい君のあやまちから、泡のような街に点在するのは、だましだましで木霊するやかましい魂がサイレンを鳴らし、カラスが落とす催涙弾がふりそそぐ古本屋で出会った、過去の自分との決別から、白いシャツを君の生理の血でよごして、冷たい風で出来たアイスクリームや、メロンソーダの夢、カフカの本棚に生えたキノコが放つタナトスから、中性子のクレヨンでえがいた傷跡から、デジタルの恋人たちは、複製される幻想の中で何度も復縁を重ね、おなじ結末を繰り返し演じては、おなじ苦しみを何度も味わいながら、ころがる君たちの行方を追い続けては、つたない言葉の彼方で手をつないで、ジュクジュクになった関係で溶け合いながら、またたく感情は、帰るバスもなくなったから、トボトボとあるいて帰る帰り道の心情が、猫街をみつけて、変換される猫の頭を装着して、星を羽化させるためだけに、この永遠をたもつ戦争を終わらせるために、僕らは缶ジュースをあけて、補完されるための生に反する。死生観がせまる言論から放たれ、自由や理由からも離れ、自らがもとめるものだけで花が咲いて、愛が爆砕しても尚、愛することを続けていくのです。