昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

流浪する愛

つたない命に反映するものが、今をつないで、意思に充足するものが、自覚する間に愛は、ガイダンスを無視する。何かを思うたびに、心はみたされて、見間違えがないように、はるか無垢な羽をひろげ、迎撃されないように、尊ぶ間にほころぶ愛を見繕って、浪費するほどにかわいていく精神が、のどかなままで、重複する間に、また愛はつのって、たしかめる必要もないはずの愛は、やがてたしかめることだけに重点を置き、愛は比重が大きいだけの荷物に変わる前に、互いを高めるような確かさをたくわえ、そこには、制限もなく、必要性をも超え、たしかめることを破棄し、たしかにたしなむ愛だけが、愛を汚さずに、たしかさを足かせに変えずに、ただよう意識がもとめるだけの欲から放たれる。簡略化された愛は管理され、短絡的な愛をしのぐことに専念し、答えをあおぎ、今に滅亡する。流動する愛はぶつかるほどに、その強度を増すのか、はたまた衝突し、破壊されるのか、定めを求め、今にあらがうことで
愛は飛躍を遂げるのか?蓄積する欠如を埋めるために、足りないものをおぎなうような愛は大破し、互いをないがしろにするような合間に一過性のものを生み出すような愛を超克し、吐き出す思いは、認識する余韻に愛を波及し、階級を超え、イデオロギーを蹴散らし、しいたげる者が奪われぬように、強固な愛を構築する。私たちは愚かだと、打算する無神経な思いを乗り越える。