昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

不滅

饐えた香りがする瞳孔、まがいものの胃液がこぼれる、おぼこい過ち、ちまちまとした熱情の顆粒、ぬじ巻き動く振り子のような心音、禁忌を高揚させ、黒い空腹と、空位を埋めるための黒いリボンで縛られたクチュール、臨床心理的な酩酊から、目玉焼きに書かれたアイラブユーや、緩慢な憂愁になびく写真たちや、ゴーストたちがうごめく都会では、吐血した犬たちが主体性を失い、対等を用いるがあまりに、傷付き苦しむことを厭い、自己嫌悪に陥り、自らに屈するから、誰かを恨むようなルサンチマンに陥るのだ。