昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

重なる

火と死、良いものなど、どこにもあらず、曇天からこぼれる不確かな光がご馳走に変わり、簡単に消費される差異から去りゆく間際、むずかしい感情が常用するものが横溢し、陰鬱な証拠を抹消し、己から希望を生み出すためだけに、この命は際限なく加速し、隈なく愛を循環させ、大歓声の最中、極まる感性は自らのダイナミズムを敷衍させ、寛容に包み込む思いが隔てる段階を乗り越え、恒常的なよろこびから羽ばたき、はびこる悪意が最後を迎え、荘厳な面影が加速し、懐疑的な君を棺に閉じ込めるだけの制限から抜け出して、成層圏を突き抜け、果てを持つ宇宙から飛び出し、脱色された世界でひたすら光を見つけ、暗示するだけの街並みで逡巡する君を純化させるために、ためらわずに愛を発信して、愛と名付けられる前の純粋なぬくもりへと旅立つ。甘美な愛も終わってしまって、年老いたロボットたちが行進する闇夜を切り裂いて、寂れた朝を蹴飛ばして、暴力的なシンドロームを屠りながら、信用をうたうだけの堕落した浪費家たちが散漫に走り出す傲慢な廊下、関与するほどに焼けていく心の空白に配備される苦しみを噛み切って、火山灰でぬれた感情をほどきながら、乾燥した大地を徘徊し、散々な動機を攪拌し、散々な日常を超越する。カサカサになった昨夜から飛躍して、最大限の絵を描き、均等な位置などないから、暗闇で空腹を癒し、徒らに消費する言葉に騙されずに走り切る。青臭く甘い響き、秘密を重ねる日々と君、高揚する感覚は感度を高め、相対する日々から放たれ、介在する意識や、明日から放たれる儀式や、規制されるだけの判断から蔓延る悪意が喧嘩を重ね、退廃する意識が芸術的に飛び立ち、底知れぬ雨に濡れ、ふるさとが絡まる意識の彼方で、宦官として、解体され、支配されるほどに抑圧されずに能動的になり、今から抜け出して闘い続ける日々。