昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

願うよりも速く

青春の落伍者、静謐の仏、涅槃でたずさえた隠語を話しながら、ひやかす夢の跡、かさばる思いは誰かの孤独を裸にし、憎しむ人々の長い髪、慟哭する子供たち、単一化する要因から、儚くいびられる思いのカス、インクをこぼし、本を汚すだけの高揚感を弄ぶだけの権力、改装された真理に住まい、自分の正しさだけで、どこまでも高いところまで飛び抜ける。幼稚な夜道、闇夜から生まれる意識は孤独を退化させ、剣呑な長い道で、すこしでも前へと進むドメスティックな立夏から、仮想現実の罪深い入道雲を、ニューロンから生み出し、ロンドンでは革命の高貴さによって、パンクロックが生まれ、食い込んでいく反射的な反抗によって、どよめく心音が、協調性などをすぐさま無くし、泣いたり病んだりする君のご加護により、ここでの割合はほとんどロマンチックなものに変わり、いぶかる香りが乳歯からあふれ、その歯も抜け落ち大人になって、願って妬んで大きくなって、欠けた心で利便性の高いものをリボンで結んで、それが愛だって誰かに送って、割りに合わないものや、似合わないものを着込んで、証明することなんて、どうでもよくて、誰かが思うことのほとんどはエモーションで、ケモノみたいな香りがして、ゲノムを破壊して、希少価値をうたうメディアの道具として、偶像を愛して、なにかの配下になって、配役を決められ、たゆたう意識は儀式的な苦しみによって歯ぎしりしながら、ギシギシ軋む心がコケティッシュになって、アンニュイな花をこぼすような夜に損得なんて無くなっていく。