昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

風にあらがう

表現の先の冷めた大地、その先で見つける暖かい感じ、たたずむ思いに詰め寄る感覚は、何かを見つめ、ただ静謐に寄りそう思いは冷静さを保ち、対価をもとめずに、感覚的なもので捉えるやさしさに、言葉は不必要であり、ありのままに降り注ぐ表情は研鑽され、慧眼を用いて、清遊する思いは緩衝し、何かを与えるのではなく、何かを欲することもなく、理とあいまいな質感の先で、境目すら持たずに、もこもことした森で、舌足らずなままに思いを吐き出し、惰性でつむぐものは、今を緩慢なものに変え、もとめられるほどに、その身体は焦燥し、焦熱した心は、さだめることすらできずに、ただ疲れた身体を引きずり、悲観的に見つくろう今が身もだえし、何かが足りないのか、何かが欲しいとか、とうるさくもだえ、トボトボとさまよう思いは、どこかで誰かを見つけ、見境いなく攻め入る感情は、何かを監視するばかりで、バラバラになった思いは、何かを担うほどに、似合わぬものを着込み、呼吸すら不安定だから、カラカラになってしまって、かばい合うほどに、あまりあるものは、リアリティーを消失し、証拠をもとめるあまり、今に疲れ果ててしまい、はしたない思いは、わずらうだけにいたるし、静謐な予言を繰り返し吐き出す真理は、磔にされた希望すらも救えずに、少ない価値で呼び覚ます形は、あたかも形あるもののように見えるだけで、そこに保たれるものには、答えすらないのである。