昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

夏の銀河

子供たちは、他の国に解放された。荒れ果てて寂しい町で君と出会ったが、僕も君もいっしょに居ても、いつも寂しそうで、埋まらぬ思いは、ずっと空白で、世界とずれて、いくばくかの所以などと混ざりあって、血合いを行う漁師たちが孕む狂気などを荘厳だって、君は夕焼けにこしかけ、海に反射する光をながめながら、生きるとは、ただ長く敷衍させているようで、退屈だって打算するから、多感な旅を終えたモグラに乗って、土深くに宿る寝屋、ねむる幼虫などと真理について語り合いながら、物事や文言とは、地中に宿る的な勘違いを孕みながら、長いだけだね、生きるってって君に言ったって、聞こえてないようで、要するに物事とは不変なようで、小さなところでは、大きな流れがあり、大きなとこでは、小さく繊細な感じがある的な発想では、科学を乗り越えられず、神秘主義的なものにとどまるから、ここにあるものとは、アンニュイでずっと自堕落に昼寝して、明日は明日で考えれば良いし、ここにとどまって、考えに耽るよりも、老け込んでもなんでも良いし、どうでも良いし、どうにでもなるしで、一切は意味のないことの繰り返し的なニヒリズムに陥るよりも、ゴッホ的な昼をむかえて、昼めし食い、空腹を癒したら、タナトスを抑え込むために、アナクロニズムな連中が揶揄するものを否定しながら、批判的なありがとうを吐き出し、破壊的に加算されるだけの堕落したシステムを、ダリ的に乗り越えるために、頭の中を這いずる正常さをうたうような左脳的な政治性を破壊し、右脳を乳母車に乗せて、ネガティブな象が羽化するギターの音にあわせて、無害な告訴を続けるんだ。