昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

いらだつ指

排気ガスで汚れた正義、犠牲を生み出し踏み台にして、綺麗事を吐き出す懶惰な社会に吐瀉され続ける汚物みたいな正義、オブジェクトの生成を続ける悪意を転嫁させるための整合性、擁護される動機にまじわる先々で先鋭化していく思いが燦々とかがやき、かけぬける思いは、政治性なんかを捨て、自らの権威をたずさえ、権力を手にして、転用されるだけのレイシズムがふっくらとして、復権するものや、神々しく現れるものごとや、データ化されるだけの形式や、打算的な者が示す尺度や、借用し、有する価値で強請られる僕らの指針とか、私たちは詩人であり、大人の事情に退行する意識が知悉をたずさえて、あらがう思いが干渉し、短絡的な要因に混ざり合う動機にかさばる涅槃や、内情に伏せる宇宙が無秩序に幼稚なギミックを破壊するために、この言葉や文字は行動を超えて、高揚感を感じ、この命は加速し、鍵穴を見つけ、世界の扉をこじ開け、あてがわれた罪を取り外し、吐血するのさと叫ぶよろこびよと、唱える後先をなぞる君の指が夏に吸い込まれ、太陽みたいな君の目で、不満や欺瞞なんかをなぎ倒すんだよと、純粋なフリしながら、負担なんかをうたうような道理に反し、自分こそが正しいと、姑息にコソコソうたうような、幼稚な輩が配する愛などは、本質的な愛を知らず、真実をモチーフに知り得るものを売り買いしながら、奪い合うための愛が怠惰なものに変わり、拡散され、格差を生み、裁かれるだけの、打算的な君の容姿や、価値観などを用い、勘違いしながら、生じる所以を消費して、終焉に巻き込まれることごとくに吸い込まれ、混同する意識は、同化することを目的に蓄積する痛みに擦り寄る同情にこそ要注意して、歩み寄るフリをして、ただ寄り道しているだけの奴らなんか、居なくなるだけだし、一人でも振り切るような強靭な足で、どんなことも、笑い飛ばす強靭さをたずさえて、止まらずに逃げ惑うのです。