昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

感情の浄化

なめらかな身体、むくんだ心と寝転んだ君が強い日差しに照らされ、鳴り止まぬ電話のとなりで、フォースなんかがこぼれて、おどけた感情や、のろけた日々に交換される愛はポイント制らしく、なにか善を行うと、簡単に消費されるだけの日々で別れを繰り返しては、散漫な愛に支配されて、女々しく重なる記憶を消せないから、君は不安らしく、安定ばかりを求めるから、不安とは増していくのであり、それよりも魔法をかけて日々を泳いで、夢見心地で、白昼夢に溶けるアイスや意思や雪、ほどけるツノは怒りを消して、革命をうたう夜のフクロウや、野良犬たちの騒ぎ声はケミカルくさいから、健気なままで、衣装もそのままで、感応するほどに形あるものは他の世界で、崩壊するだけであるし、宇宙の秩序と偽りを混ぜて、吐血する情念は、自由を補完するだけに堕落するし、フラクタルな会話はシステマチックなままで、ままならぬ思いを加工するための点と線を結ぶと、我々はリリカルなものであるし、露わになるものと、こびりつく愛が涙で濡れたって、あとは憎んだり妬むだけだし、頬もこけて、高圧的なギミックに遮られ、一貫性をうたう神とたゆたう私は、ろくでもない互換性を求める感慨からぬけだせすに、生産的なカタストロフに乱れる呼吸は、やわらかなものを損ない、行いに指図されぬだけに至るような堕落する関与から、君は誰かとの交わりを経て、味気ないものへと変化しては、加算される夕景をめぐり、偶然を消化しながら、穏やかに清遊する。