昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

異様な長さ

こんなにも美しいのに、誰とも居ない私に徒然と嬲る風。カセットテープがら流れてくるイデオロギーの軋轢から行方をくらまし、どこにも居ないようで、どこにでも居るのが私であるし、あらがうほどに増していく感覚は、すべてがら逸脱し、どこでも優雅な対話を繰り返す脳内で循環する所以がはためいて、徒らに逍遥をしながら、しなびた夕餉に備わるセンチメンタリズムなどとは、無関係に日々は終わり、退屈をむしばむ体系や、酩酊する貪婪な深夜になすりつけられる感覚が、健気な愛なんだと、惰性に貪る要因は味気なく、機械的な油にまみれた互換性から、世界や制度を駆逐するのだと騙るような輩が排除するものこそ、正義的なものなのかと、加算する真理は犠牲を生み出してばかりだし、打算的な君の衣服の中は、夥しい汚物にまみれたものであるし、その中での物語には、正義なんて言葉は存在せず、観点を汚す簡単な形容により、存在自体はスポンジのように軽いのかと、加算的な義務感に攻め入られる君の苦悩から引き出される思いはリリカルなものを知らないから、批判的であるのだと、息絶え絶えで語る私の口の泡から宇宙は始まったのであり、ありとあらゆるものは、個別な支配に虐げられてるとか言い放つ懐かしいだけの、ぐしょぐしょの感触が気持ち悪いから、乾いたままに仰ぐ空が不純であっても、君はいつも不十分だとしても、大体は、大体のものでしかないから、適度に煽り、ずっとずれた感覚で、しびれる身体を温めるような布団になりたいとか、媚びへつらい、こびりついた有限を引き裂き、無限に支配される前に、自らをも捨てて、颯爽と駆け抜ける一部始終に降り注ぐ無機質な雪のようになりたい。