昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

意志

孤独な地蔵が雪に濡れ語る。「ここにはすべてがあるだけで、なにもない」と、と途端に当たり散らすような猛吹雪にさらわれる君の意識は、平等なんかを用いて、誰かを傷つけることしか出来ないにもかかわらず、自分は正義だなんて促すから、意識上で羽化した赤々とした思い出を蹴り上げ、犠牲的な観念などいらぬから、保たれるもので補完されるのにも、うんざりだから、めんどうなものに反し、関することには退屈であると投げかけ、倦怠感をひねる大きな手を払いのけ、自由であることを拒否し、自由であるということにすら引きずられずに、徒らに消費する観念は、還元されるものにだけ従順であるとか、解放を用いて、民衆をだます革命家の大声には耳を塞ぎ、自らが生んだ考えだけが、ここでの正しさを成立させるのであり、批判されても尚、我々は孤独に突き進むのであり、宗教なんかはいらないし、改心する必要すらないし、罪を与えられ、罪をかぶることで増していく快楽などに酔いしれているだけの畜群的なルサンチマンが、同情や同調を促して、今を拘束するだけのジレンマに苦しむならば、いっそバラバラになって、身体は捨て、満たされないままに、引きずる先々で、出会いや別れなんかがまとわりつくし、くっついたり離れたりするから、私は関連性を放棄して、自らの意志を愛する。


憎しみを盾にして、運命を切り取るような奴らの行列。端的な愛を謳う論理的な構造。構築された身体を捨てた君の気持ち良さそうに飛び交う姿。チクチクする心をフクロウが食べて、退廃的な意味にうずくまるアナクロニズムな連中が用いるファシズム運動と、宣伝により、バチバチ鳴る頭では、ただ快楽を促すために、快楽的なものを探す依存心や、陰鬱な焦土に孕む虚像の骸。ガラガラになった心に嵌め込むべき愛が進路を妨害したから、乾いたままに進む君が孤立するほどに、強靭さは増して、創造的な飛躍に至るのです。