昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

つまる

やさしい朝にぼくらは駆逐された。記憶の中で霞む微々たる思い出に現れる憎悪みたいなものが、現実を健気に痛めつける。束縛されるほどにほくそ笑み、諦めるだけの人々の群れ、感情を喪失し、相違するほどに憎しみ合う同族嫌悪が、無垢なほどに簡単に世界を破壊に導き、群衆心理を操るつたない申し子は、いつしか独裁者に変化し、偏執し続ける意志は、換算されるだけの原理を保つためにゲリラ化する。寂しがりやの定説と伝説。乖離していく先々では策略が絶えず、戦うことにより、未熟である多面的な考えを通わす機械的で安易な半径から、散漫な儀式へと同化していくだけの人々が謳う報いなんかに狂わされるだけの堕落した君の悠遠で引き伸ばされる長いだけの日々には、約束なんかはなく、はびこる悪意が季節を噛みちぎり、知性なんかなく、ただ憚るだけの罪に超過していく思い出を運ぶサンタクロースなんかが投げ込む手榴弾なんかにより爆砕する意識が競り上げる孤独の合間で売買されるだけの愛が、正しさなんかを捻じ曲げ、あてがわれた正解が制限を生み、惨憺たる要因に忍ばせる余韻に入り混じる孤独な風景が貧寒にまじわり、つたない動機を奴隷にする。おばけのような人たちが謳う論理が軋み、自覚した物事が統合され、正しさが強調され、今を締め付けていく。透明感がある君の横顔。耳たぶに垂れ下がるピアスが照明にあたり、キラキラしている。そのような光景だけが、静謐に続くことだけが、聡明さを含ませ、たちどころに愛をまぶす。