昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

生焼け

激しい雨を弄るdubの音。垂れ流された激情を愛撫するカノンが麗らかに踊り、みすぼらしい嘘に貫通するために、我々の愛は、自らを傷つけることでしか、その確かな愛を感じられずに、構造的なものにより、責任感などを滞留させ、自らを動きにくくし、カクカクに歪んだポリゴンの宇宙に寄りかかる君のゴシックなスカートが、この宇宙空間なのかと、簡単に加担するための原理を謳う湿度や、規制されるほどに捕食される人々が羽化する昼下がり、がらんどうな心にそつなく入り込む排気ガスや、酬うほどに振動する空間には、短絡的な金を求める亡者どものうめき声が、重低音を響かせ、意識に枷を嵌めるために、がんじがらめになる主観で繰り返される質疑応答に攫われていく意識下に置かれた、オカルトなモノクロや、転がる王冠などのガラクタの中で眠るフラクタルな君との交信などにより、よどんだ心が救われて、手なずけられるほどに依存するだけの恋人たちが促すビートにより、我々は生かされているのだと、打算的な適応を謳うだけのペシミストからは離れて、分離する喜びと、そこで孤立して仰ぐ空の青をピンク色にそめる夕暮れと戯れるためだけに、この時間とは、時間として認識され、些細な欠如に寄りかかる文明的な対価などは不必要であり、退嬰的な者どもを絶えず産み付けるような教養などには反旗を翻し、批判的なノイズをばらまくだけのファシストなんて、いちばん大嫌いであるし、権力的なものにいずれ巻き取られるだけのアナーキズムなんてものには巻き込まれたくもないし、自然を愛する以前に、自然であることなど認識する前から自然である私は、わきまえなんか知らないから、わめき散らしては、遊蕩に吹けていた若人であった無知な時代を嘆くわけもなく、今よりも遥かな未来を愛し、汲み取る理由なんかに流されている暇はない。君たちはつまらぬ動機を搾取しては、退廃的な論理を構築させ、選択を促しては、傷ついた思いを抱えている。