昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

束ねる

空間と時間を捨てた死の周りを飛び交う身体を持たぬ鳥。リアリズムも衰退し、死に支配されるがゆえに現れる恐怖との対立。身体が抱く生との懐かしさにより依存するシーンとの決別を恐れては、震える意識が敷衍させる記憶との別離による不安により、意識的な母との乖離により、与えられた大きな不安を遡求させる心理的な恐怖の記憶が敷衍し、今現在の不安が拭えぬからと、不安を同一化し、均一化を目指すような平等を謳い、真実から目をそらすがゆえに、苦しみとは増していくのである。あらゆる弊害を生み出す幼児退行的な交換を続ける経済的なものが示す尺度に苦しめられているだけの君が娶る幸せとは、所詮はコマーシャリズムに支配された、芝居じみた幸せこそが、幸せであると宣伝され、宣言されたものを受け入れた途端に死に馴染む。恥じらいすらもなく、派手な衣装を着せられ、独善的な演技を続けては、意思に反することもできずに、答えにそぐうものでしか判断できず、でたらめな信仰を続ける辺りから、制度が付着し、意識に制度を擦り付け、すべてが馴染むころには、ゾンビのように意味がないサイクルを延々と徘徊する。目的があるようでない生命とは、目的がないゆえに、さまよい続けることだけに専念し、その場しのぎの幸福に身を委ね、配布される喜びをあたかも感じているかのような演技を続ける。与えられた幸せこそが、姑息な観念をもたらし、終わらぬ欲の奴隷になると谺させるだけのファシズム的な抑圧により、際限なく生まれる自身の内部での欲は加速し、集権化された自己と社会との間に絶え間ない軋轢を生み、自らは憂鬱に支配される。新たなものを産み出すことに、抑圧とは不必要なものになり、そこで与えらていた法とは、役立たずで、古びた観念に縁取られた、意識を高圧的に抑止するだけのものでしかなく、仕方なく踏みにじる先に現れる権利などが、今を絶えず妨げ、時間を持つがゆえに、与えられた空間の中での管理を受け入れ、体制に媚び売り、軽薄な信念を崇めるための宗教的な互換性により、制度が導入され、自らが産んだものにより、動きにくくさせ、なにかを保ち、守ることにより、自らを苦しめる。孤独な自己愛が、絶え間ない欲を吐き出す昨今を石棺する。ただ隠された自己の周りを飛び交うリストに支配され、延々と捕食するためだけに見つめる情報を受け入れるだけの行為から放たれる。私たちは愛し合うほどに、そっと死に馴染み、快楽に浸るほどにずっと、死に近づく。死は力づくで意思を支配して、今を虐げるだろうが、この瞬間とは、永遠性からも放たれ、自由であることすら超越するということを理解して前に進むべきである。