昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

プリズム

数多の思い出を吸い込んで成長した木々の木陰で奏でる懐かしい調べ。多目的な君がフルーツを食べて、憎しみを書き換えるための規律に反して描く真実。しつこく迫る恋の暗い影が質量を持ち、今に沈み込むほどに、システマチックなものに成り下がる面影。宗教じみた君たちの同化。嘘みたいな君との日々も終わり、冬にたまる汚穢が特別な儀式を形式的なものに変え、体系とはその儀式により完成されるからと生贄にされる子供達や老人達が泣き叫ぶ阿鼻叫喚な共感や同調により、社会とは完全体になるのと、ファシズムでしかない普遍性がシャッターを切り、今を写真に閉じ込め、あらゆる原因は永遠に封じられ、とこしえで血合いされた家畜たちの伝染病がデジタルなものに感染し、情報を支配する互換性により還元されるものをあがめる時代は終わり、応じるだけの家庭は経過するほどに虚しい空間として、捕食されるのを待ちわびているニヒリストたちが謳うエクスチェンジから、厭世観を網羅する無記名な者たちが同等を謳うほどに、そこには絶えず偏りと間隔が生まれ、はまり込むほどに補足される痛みに絶えず反響して行く思いが不動のものになり、ただそこで孤立し固まる君を救うとか、まやかしの神が正義を持ち出し、怠惰な理由を率いて、我々のように今を引き摺り、鉄格子の中にいるように、安心する隷属にひたり、痛みをともなうから、共にその痛みを共感すべきだと強制し、共同するほどにフラクタルになる僕らは互いを愛するように嫌い、恐れるばかりだから、バビロンに従い、下向きでいい加減なポジティブを撒き散らすウイルスみたいなつぶやきに支配され、あたかも自分が正しいように納得させることが生きているというようなことならば、この命とは、はじめから存在しないようなものだね、と強請る先には犠牲や偽装はつきものだととり憑くものが取り繕うものから解き放たれるために絶えず抵抗を加える。