昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

啓蒙

大きな価値転換が迫る。なにを優先するのかを知る時が迫る。与えられたものにより支配される日々は終わり、もたらされたものにより、しあわせのかたちは変わり、抱えていたもののどれもが、なにかの奴隷にさせ、隷属させるために同調に至らせるような言葉にも騙されずに、自分で意思したものだけですべてを渡りきり、大したこともない孤独などに苛まれることなく、事なかれと、文字を狩ることもなく、ことごとくは瞬間に消費され消え去り循環し、さえぎられても、際限なく満ち足りて行き、そこで乾くことなく、尊く結ばれ、今を継続するためだけに、忙しく動き回ることに意味などないし、意味を求めることすらなく、刹那的に生きてきたのだから、ただようままに結ばれるものを、そのままに愛してきたわけではなく、思い通りにわがままに、ただ描く事柄が絶えずシンクロして、憤懣を超越し、延々と引き伸ばされるだけの空間の中で野ざらしになる記憶が縫い付けるものにより、その場で磔になって、無くしたものを探すばかりで、後悔に苛まれるだけの理想を破棄し、画期的に生きたことに証すらいらない。明るく生きて、明るく死ねとうそぶく星の汚穢。気色の悪いかけらを貧相に集める骸。懺悔を続けるだけの絶え間ない還元に溺れる畜群。加勢する罪の合間。いたいけな体系にかさばるだけの堕落した感性から抜け出し、打算的で軽薄ないたわりから逃れる。間にこもる温もり。君が孤立した先に見つけた自己の中での温もりとは、存在から乖離し、理解からも放たれ、ただ有する価値にカタストロフを授け、与えられた経路から外れ、そこで見つけた孤独こそが、君を絶えず継続させる。動かぬということは、強靭な精神力が必要であり、孤独であるということは君を絶えず育てる。