昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

あいまいな都会

どこにもいかないで、ここにいる孤独よ、と拠り所を探す幽霊たちの歌がなびく。風景は絶えず摩擦していて、幼稚な嫉妬に抑圧されていた私は、よくある出来事を恨んでは、醜いかけらを寄せ集め、似たようなヌイグルミを作る魔女たちの葬いの言葉がいたいけな来世にまでひびいて、ビクつく君は頼りない耳たぶにまたピアスをあけて、痛みによる生きた心地に寄りかかるだけの自傷行為に耽るばかりだから、テクノロジーを破壊するためにAIをコントロールするための詩を描いては、散漫な痛みを慢性化するための社会の出力が低くなるための呪詛を綴り、いっぱしの社会人みたいなフリをして、演じる日々に疲れているだけの人々があきらめのため息をこぼす間にすら、宇宙はものすごい速度で広がり続けているのは、端がないから怯えて逃げているだけで、その逃げる距離が大きければ大きいほどに加速して行き、自分でも、何のために広がり続けているのかもわからなくなるくらいに混乱しているから、宇宙には、もう大丈夫だよ、と告げるんです。それが私のよろこびなのです。感情を吐瀉物を処理しながら森へ急ぐ。無抵抗のままに死ぬのもあれだから、物語の中に汚物を撒き散らしているラストシーンに沈積する存在の細切れ、あらゆる弊害を超えて達する思いはウイルスにまみれ、連帯感なんかを即座に跳び越え、自分を見つめる他社の目を介してしか、存在すらもあきらかにならないから、あきらめるだけの君たちの犠牲的な精神による欺瞞を超越して、真理にもつれる意図から、分裂して行く成否から逸脱して、陰鬱な焦土に埋もれる精神性なんかをかき乱すような闘争が凡庸にもつれては、普遍的なものにより、この世界というものは破滅に至る。