昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

前衛的な何故

罪をもたらすのは、罪を用いて自らの罪深さを解消するためにもたらされた罪を率いて裁く奴の罪だ。そこに孕む懶惰な証拠を引き取り、悲観的な観点がもたらし転嫁し続ける罪を神に重ね、あたかも崇めているように裁く罪が今を抑圧し、よくある悪で責め立て、今を生きにくくさせる。ここにある世界とは海だ。ただ泳ぐために備わるだけの海である。

心なんてなくなってしまって僕ら、ここではないどこかへと誘っていく記憶を裏切り、終末論なんかを謳うだけの連中を蹴り飛ばし、ただ前に進むだけの命。創造的な発明を続け、垂涎するスズメがすり寄る朝の光にニヒリズムは死滅して、ゆるやかに垂れ下がる生活は、星屑を食べて、荘厳なぬくもりを静謐に吐き出すような詩的な清潔感を保つために、私は考えること以外は全部捨てるというよりも、それ以外は不必要であるし、不潔であるし、それ以外はいらないからいらないと大声で叫び続けても尚、足りないから書き続けるし、身体すら邪魔だから、あなたにあげる。何もいらないから、この身体には足りないものなんてないから、新たな愛にエンジンをかけて、あなたのそばにすぐに駆けつけるよ。詩の聖人たちと遊ぶ豊かな春の枷、地球という球体を食べるハーモニーにゆらぎ、不確かな寛容さをたずさえ、得たものすら信じられないから、信用なんかは捨てて、つたない帰り道で少しリッチな気分をたずさえて、おんおんと泣く君の無機質な背中に薬を塗って、ねたましい季節の折り返しを抽象的に描いて、刹那にとぼしく群がる人々の空虚さを複製する悠遠でゆらぐキャンドルが独占欲なんかを謳う前の純粋な行為による自我の確立により、君たちは行方不明になって、家庭の匂いによって滅んだ世界の残り物である私の側で君たちは眠り、絶えずロジカルに孕む春の憂鬱を詩的な表現により整然としない退嬰的な物語を、確かなものに変えるために、私とはこの世にコミカルに生を受けた。