昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

偶像

かわいい世界の捕食者、退廃的なファッションで氷漬けにされていたウイルスを復古させる悪いやつ、悠々自適な生活が恒久的に清潔でだれかをうらやむこともないし、勝手気ままにうごめいている事実に酩酊している暇もないし、今に入り浸るだけの惰性な連中に支配されず、また監視なんてクソ喰らえだし、自分の身は自分で守るし、なにもいらないし、愛なんて空想だとしても、その愛に似たようなものが気持ち悪いものに変わったとしても、その愛した軌跡なんかを飛び越えて、愛していた期間をまた愛し続けるために、ためらわずに愛し合うような奇跡だけが制限されずに延々とめぐるような季節の美しさよ、とうながすあたりから草木は生い茂り、理解なんていらないし、書くことにより報酬なんかいらないから、静謐に書き綴ることの邪魔したら許さないから、と加算させる恨みに似たねたましい怒りの消費と昇華の間で時代なんてものはすぐさまひるがえるし、文明が生まれたのなんて、数千年の出来事に過ぎず、駆逐されてもまた新たな文明が息吹を上げるし、即席の自由や理由なんてものほど、不味いものはないから、うたかたの理由なんかに寄りかかり、カタトニーかなんかになり、支離滅裂な脳内で跛行する自我が、彼方から加担して来た遺伝子的な理由をかかえては、自分の中でのアナクロニズムをかかえたままでいるから、生きることなんかに理由を求めて、利用したり、利用されたりすることが正しいことのように理屈をこねながら、光年先から運ばれた星の歌なんかをさえずりながら、機械的な絵文字を吐き出すような量産的な常套句の犬に成り下がるとか言い放つことは、犬に対して失礼だから、君は身体なんか捨てて、ネット回線なんかと結婚して、情報の中をさまよいながら、定めなんかを謳い、だれかに罪をなすりつけ、磔にしては、儀式的なものに消費され続けていたに満たない文明に枢要なものなどないし、現代的なものは自然の前では無力なままだから、あがめることなんかやめて、適当に自らの意思で踊り、生きるために利用することをやめて、生きるために利用されることも終えて、その先にはなにが必要かを何度でも問いただすべきなんだ。