昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

海馬にこびり付く味

Hey Judeが嬲る十代、記憶の彼方でフレキシブルな反応を下す海馬がリバイバルする瞬間は映画を見ているようだ、と傍観する記憶の中では、自分とは、他者のように感じられ、記憶と時間との差異は埋まらず、自らの中で空白を生み出し、自らを迫害するような排外主義的な格納容器に収められたウランや、ルサンチマンなんかが加速させる痛みとは、永遠に和解できず、過去に孕んだ痛みが今に与える影響とは、その痛みを思い返しては波及効果がある過去との別れを儀式化させ、君の痛みを調和させるための神に私がなろう。夕凪で壊乱する世界、剥離してゆく母体の中での均衡を保つために、オイディプス的な間隙から抜け出す。ビジネスライクな言葉が跋扈し、あたかも正しいような温もりを謳うだけの道理が示す差異なんかに疑いの目を向け、無垢なままに知ろうとするから、君は簡単に歪んでしまい、偏向し続ける意識は、自分の信じるものに抑圧され、自分で考えているようで、それは他者から借りた借り物の思想により思考停止し、あたかも能動的に動いているようで、いつも君は誰かが決めつけた道理の道具と化すし、その偶像視から抜け出すためにこの手を掴み、同じ位置で、同じ意味に孤立するよりも、その場から放たれるような昇華を目指すべきだ、と伝える。