昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

君の鼓動

みんな忙しいから君のこともすぐ忘れてしまうだろうし、日々追われるように情報過多になり、大切なものすら見失う。希望だけが茫洋たる思いを編み込み、強靭な思いが批判的なコードを解く。チクチクと痛むグノーシス主義的な主観が枢要なものを謳うような転移を繰り返す腫瘍的な朝、原理をもたずに育った君たちのあくどい世界にどシラフで立ち向かう悠遠で肥大化し、逍遥する思い、朦朧とする意識の中、儀式的な翅を広げては風にすら支配されずに、自分の思い通りに飛び回る豊かな鳥たちを思いながら、模範的な解答に苦しまずに、ただ過ぎ去るだけの日々とは、過ぎ去るためにそこに横たわり、邪魔になるだけだから、勝手気儘にすべてをひるがえし、決してひれ伏すことなく、誰かが語るしあわせなんてものは、所詮は誰かが作り上げた幻想であるから、垂涎なんかしないで、感覚で飛び越える先には均等なものすらないから、すがることもしないし、そこで引き伸ばされているものなどは、間延びしているだけのものであるし、ここで生み出され、踏み台にされるだけの古い病に苦しみ、過ちを生み出した罪の意識を孕ませた神やなんかを乗り越えるために、西洋的な価値は自らの過ちにより、自らを絶えず苦しめるための体系なんかを打ち砕くべきだ、と課せられた罪に寄りかかるだけの今の法なんてものは、所詮は数千年の苦しみを弔うための灯かなんかに過ぎず、今の過ちをなくすためのものですらないのか、と簡単に消費されるだけの私たちの持つ意味とは、単に意味のないものをもたらし、ニセモノの罪を引っ張り出しては、今の罪で君をひっぱたき、悲観的に至らすだけのものなのか、と。誰もが自らの罪に苦しむことにより、誰かを責め立てるようなアイロニカルな隘路、露呈するものが意識を膠着させるような帰り道に乖離してゆく言葉から逃げ惑う。