昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

凄艶

出会うべくして出会い、記憶に刻まれた君、ここはずっときっと透明で、不純なものなどなく、字余りな君が自慢げに促すカタルシスや、機械的な世代が駆逐する幽遠の塊や、形骸化しているだけのデタラメな希望や、迎合されるだけの日々で斡旋され、圧縮された闇を屠るために、途端に閉鎖的な普遍性なんかを促し、くたびれた動機の中でかさぶたに変わるためらいやらを引き伸ばし、悲観的な朝に委ねた動機が、延々と整合性なんかを求め、天命など無視して、堕落するのも豊かさの象徴ではあるし、そこで出来合いの真実を求め、モラトリアムや、リリカルなパスワードや、固体化される期待感や、軽薄な論理を展開するだけの、惰性でいびつに形成されるドラスティックな気配に悔悟なんかを有し、有用な情報なんかを用いて、互いを騙し合うだけの日々に相性なんか合うはずもないし、君のことなどは、はなから気にしてもないし、たぶん私は君を、はなから愛してもいなかったのであり、そこで加担する愛に敗残し、そこで残骸に変わるだけのあいまいな日々に遡求される痛みなんかを引きずり、悲観的になるほどに縫い付けられた意味なんかが、合点がいかないから、と加算されるだけの原理をかさばらせ、のたうちまわる希望を笑い、災いなどを謳いながら、供儀として捧げられる印象を傍観しながら、信用なんかを謳い、奪い合うだけの苦痛に淀み、揺動されるだけの真実に加担し、瞋恚などに入り浸るだけのジレンマが、まどろむ愛の配下として、延々と今に帰属して行く。愛とは監獄であり、一度入ってしまえば最後、そのまま死ぬまで幽閉され、外の光すら見えなくなるほどに、深いところまで落ち込む。愛している苦痛と、通過儀礼のように締め付ける胸の痛みと、永遠を謳い、堕落してゆくほどに行きすぎてゆく日々の中で摩擦を繰り返し、すり減る精神は支離滅裂になり、似合わぬ意思を掲げては、ゆがんだ思想の虜になるよう、だ。愛とはそれほど危険なものなのか、と。