昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

栄枯盛衰

さもしい君の涙、眠たい君の声、呼吸音だけが静かな部屋に反響し、刹那に彩りを添える。数多の行方知れずになった恋人たち、ほのかな愛は甘美ではあったが、今となっては、その甘ったるいだけの愛は吐き気を催すほどになってしまったのか、と落胆する夜。混ざり合うイメージがきらめいて、昔嫌いであったものすら、今では許せてしまう。冬は死の匂いがする、と君が路上でカタルシスに至る数秒間の描写、あらゆる根源が焦げく死にもっとも近づく存在とは、不自然なものである、とうそぶくブカブカの靴、管理されてるゾンビたちの足取り、この世のすべてを手にしたような顔で、購買意欲を煽る幼稚な企みを猥雑な伴侶が尻拭いし、散漫な奇跡を操るあいまいな道理、切り売りにされる日々の中で、清潔なものすらなく、物足りない日々、カタルシスに至る過程を追い続ける君の散漫な意識、ヨボヨボになった君の凡庸な懐かしさの中、一切を抑圧するだけの君たちの言葉や文字にはうんざりするし、謳われるものを崇めたりすることでしか、自らを慰められないような奴らの勝手気ままな倒錯から、回線を不安定にさせるだけの、悲観的な荘厳さが、健気なものを独裁的に締め付け、ニセモノの栄誉なんかを謳い、今にも締め付けられり君たちの気概が破壊され、悲哀に満ち満ちていく世界は、自らを破壊することでしか満足にも至らずに、あるいは、満足すら必要ないのに、ただ与えられる意味合いの中で、いい気になっているだけに満たない君のエゴをすなどる家庭的なものの悪意やらが攻め立て、幼稚にせめぎ合う犠牲的なものが、制限などを生むために、加える裁きなどにより訪れる快楽により、増えていく快楽の虜になるだけの依存的なモラルがもよおすことごとくに反し、ただ誰かを抑制し、支配的に独占するための正義などは、正義の皮を被った悪以上の異常な精神や敬神の中で、自らの利己的な正当性を示すためだけに、誰かを裁き、自らの力を示し、権力よりも、権力らしくなる勝利により、勘違いする皆々様は、十二分に狂っているのであり、なんの正常性もなく、ただ異常であることも認識できずに、妄りに叫び続けることに酔いしれる。