昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

アイロニカルな鳥たち

静謐な思いを携える。鳥籠の餌箱から溢れれ感情的な宝物、物欲しそうな季節に囚われ、感覚的な支配により歪んでしまった君の過去、ここまでの孤独をまさぐり、偶像に支配されたままならぬ日々、生きているだけマシだなんて、まだ生きていられるだけの状態を保てているからこそ言えることであって、生かされているだとか、惰性で引き伸ばされた日々は、凡庸なものに抑圧され、よくあることだ、と支配され、芝居を続ける先では怠惰な対立が永続され、本質的な支配により、より良いものすら分かりにくくされ、誰もが簡単に理解できないような仕組みを作り出せずに、誰もが分からないままに引きずられ、理解しているフリをしながら、従うことで価値が生まれるのだ、と教育を施され、正しい者ほど歪んでしまうような結末に拘束され、月末になれば、僥倖のように語られるものが振り込まれ、対価なんて幻に付きまとい、醜い価値に占領され、専制的なものがチグハグな理想を打ち立て、あたかも権威あるもののように仕立て上げ、崇めるものを提示し、何が大切なんかを語る口が、カタルシスに至るまでの距離に虚偽を生み出し、見出すべき真実も、依然として正しさをたどたどしいものに変えるだけであるし、あらがうほどに嵌るぬかるみにより、身動きも取られずに、ただふしだらな思いに堕落しながら、しいたげられ続けたことにより卑屈になってしまった君を治す手立ては君自身にしかないし、内包するものに悶える後先に宛先もなく、与えられたものにより現れる意味が歪なものを掲示し、見たものを見たままに受け入れるほどに、自らで考えることをしなくなり、見たものすら歪ませて孕む間に事実とは、存在すらしなくなり、自分が見たことすら信じられなくなる間に思考や思想は凝り固まる。しあわせという不純なものに捕獲され、しあわせであることを強要されるほどにしあわせは遠のき、ここで与えられたもので取り止めもなく過ごす不自然さに世界は狭まり、センチメンタルな君が加工する品位や、徒らに消費する破滅的な思いに擦り寄る君の理想などにすがることもしたくもないから、支度して私は出て行くことにする。全ての権力の奴隷と化した者を叩き起こすべく、自らを奮い立たせ、戦うべき相手は、誰なのかを思い出し、もう忘れないようにする。それが創るということなのかもしれないから、忘れずに続けて来たの、だ。