昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

いしずえ

回転する座標、氷河期から現れた黒い世界、鮮明なものすら見えにくくなり、失われた意味なんかを貪る幼稚な影、吐瀉する感染症の女の子、忘我を駆逐しては、甘酸っぱい記憶がカタルシスに至るまでの距離を切り取り、無知な君のノスタルジーに参加する機械的な気配に従属する幼稚な神の支配から逃れて、欠乏していく意識が肥大化させる緩慢な思いに継続される苦痛などは、ハレーションによって雲散霧消し、蓄積されたノイズを孕む無法者として手当たり次第に当たり散らす今の犠牲になった人々が打ち出す報いなんかに左右されずに、彼らが示す差額や、彼女たちが打ち出す価値によって奪われる資産や、偶然に生きながらえたに満たない改造された君たちの筆跡を追いかけ、有用なものほど、歯止めもない闘争が統制なんかを生み出して、打算的な支配が参画するものに攪拌されて、寂れた感情が引き取る位置に幽閉される君や、機械的な気配に蹂躙され、意識のモヤの中で拡散される無神経な言葉、短絡的な同化により、気配を失い、長い冬の中でレジスタンスになり、酩酊する意識を儀式的に昇華させ、移気な君の思想が動機を打ち砕き、駆逐された君たちの理想が持ち出す立場なんかを混濁させるための井蛙な儀式により犠牲になった今を詰るための旋律が迫り、鼓膜を刺激して、紙幣的な悩みから解かれ、宇宙的な感性を肥大化させ、引きつけられる思いに乱立する粒子や量子や観念なんかにねじ伏せられ、SNSの中でしか存在できないようなまぼろしたる君が気概なんかを用いて、奪われるための意思なんかを孕んで、はびこる悪意により、歪で消費的な関連性が捏造している本質などに引き摺られては、手なずけられる思いが官僚的なものに抑圧され、よくあることだ、と処理される間に、事実などは全くのまやかしに変わる。