昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

かんじんかなめ

平和なだけで希望も生まない国と嘆くばかりでは、いけないし、君が居ないと、なんか足りたくて、満ち足りた日々も、満ち溢れていたから気付かないことばかりで、気付いたころには君は居なくて、意味もわからずに消えていった君の記憶も脆くも崩れ去って、思い出しても悲しみばかりをまとうから、乗り越えるだけしかできなくて、はびこる悪意に飲み込まれて、生き難い世界を生み出し、誰かを騙すことでしか、生きていることも感じられなくなって、がんじからめになって、君が居なくなったからこそ、懐かしむのではなくて、生きている限り、君と共に歩む。能動的な配慮を謳う動機がミメシスなどを用いて、民をひきつけにさせる。痙攣する身体で地震が起こり、築いてきた家や歴史なんかを一気に破壊する。意識の根を広げて行く。退屈な空間たる宇宙に張り巡らされる意味する根、無垢な空間から絶えず受け取る物質的な栄養を補完するための怠惰な身体を放置して、葬るための理由が流動して、センテンスを破壊するための監視が加速して、誰もが正義を語るところには、大義はなく、ただ促され、即されるままに批判し、破壊するころには、すべては地ならしされ、あたかも無かったもののように扱われる間には、傲慢な理由が答えを利用して、主義や思想を植え込んで、世界自体を歪ませ、世界は世界であることに苦しみを覚え、存在自体をねじ曲げ、途端に硬直する意思が邪魔になり、すべてと同一化すべきだ、と謳う連中が示唆する支配的なものから逃亡し続け、君だけは誰にも捕まえられないように、と強請る隙間に根絶やしにされる私たちに住処などは最初から存在すらしていないの、だ。闇夜を食べ尽くすほどの愛に包まれる。肉体を捨てた後に敷衍して行く空間に和むために私は産まれたのであるし、シンボルとされるものや、価値を謳うだけのものを打ち砕くために生き長らえているのであるし、誰かのためや、自分のためなどというものからすら超越し、すべてに変化をもたらすためにあらゆる変化を恐れずに、創造的に跳躍し、何事にも捕まえられないようにするために、するすると抜け出し、すらすらと嘘をつき、贖い崇めるよりも、争い捌くために、ためらわずに闘争を生み出し、逃走する、と嘘を吐く。