昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

迎撃

栄養のない暮らし、春の長い滑りの最中、惨憺たる奇跡の後に迫る初恋のニュアンス、泡に屠られた季節が簡単に刹那を多角的に葬り、権限を用いて、すべてを捏造する週末、寝ずに捉えた空間を互換する様々な吐息をカスタムする昨夜の飼育、終わりのサイレンが鳴る、さよならだね、と希望にキスをして眠りにつく原理的な懇意に妨げられ、熱暴走によりシャットダウンした記憶中枢に響く観念論の路地裏、なじられた思いを吐瀉しては、散漫な思いをデカダンスに嬲られ、恋々とする君の姿に苛立ちすら感じていたし、愛されるということは、何か薄気味悪いものに感じ続けていた異端的な間に端的な関係などは必要なくて、自己完結する美しさにより、自己愛的なものが膨張し、この宇宙空間自体を包み込んで、つたない意識が血合いを施し、すっからかんになった身体が名残り惜しそうに挿入する値から、品位なんてものは、どこにも存在すらしないで、せいぜいそこに収まるための絶え間ない理由を厭わずに敷衍させては、貧寒な理想を安易にひけらかし、簡単に消費される私たちの衝動などは、大きな看板や小さな画面や、電車内の広告なんかにより揺さぶられ、買いたくもないのに、強迫的に買い続けることにより解放されるだけの欲などは、その場凌ぎのものであるし、そこで共通する思いが寸前の記憶を巻き込みながら、混濁する意識は陰鬱な衝動に駆られ、動機を消費するためだけに注がれる間に可憐に帰属し連動する思いが端々に反響し、隅々までみずみずしくなる世界の中心では、私という残留物が、その場で磔にされ、最後の裁きを待つ間に迫るアイロニカルな老化には逆らえずに、だんだんと迫る死をロジカルに消費することだけが、消費と呼べるし、消費させられることどもは、単に快楽的に消費するために消費させられているということにすら反して、消費してやっているんだ、という強気な思いが、今をオブジェなんかに変えずに、代価なんかを謳う安易な結末に接続される短絡的な豊かさを謳う奴らは、所詮は自らの懐をあたためるためだけに、誰かを扇動して、あたかも同じような思いだ、と謳う合間に曖昧なエモーションは今にも焦熱して、燃え尽きるだけに至るような情念を奪う情報を遮断し、縦横無尽に羽ばたく。