昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

美麗

キラキラした夕方の空気をバクバク食べる。くたびれた夜がもう来ないように、たむろしてる人々に飲み込まれないように、叶わないものすら叶えるために吠え続ける先に、孤独が待っていようと、まったく平気なように思春期だったふたりも燃え尽きて、またひとりになって、孤独なままに悶え死ぬような結末の傷口を縫う医師たる私の活路、身動きも取られずに途端に這い上がる思いが刹那に接続され、継続される思いが質感をたどり、端的な愛に形などはなくて、なぞるほどに、謎めいていく思いに酩酊して、この齢がたぎるまでに派生する道理を超越して、艶笑する隙間から色彩があふれて、この一過性の史実に折り重なる利己的な事実が呼び覚ます今を紛らわすためにうそぶく君が提案するものが、安易に孕んだ意味を懐かしむ君の朴訥さが信用などを謳い、裏切るために絶えず怠惰な身体を引き摺り、世界を睨みつける先に見つけたヒューマニズムが死んだ過去に手錠をはめて、若いときの病は若いままであるし、そこで快楽的に挿入される天使のラッパが脳内を破裂させ、空洞になった頭にゼリーかプリンなんかをはめこんで、世界を清潔におもしろおかしく保つためのお菓子的な快楽が受注し続ける狂気的な甘さに際限はなく、くたばるだけの隙間で傍観者たる私のそつない連立により、この退廃的で監視社会を加速させるためのプロパガンダアノミーやエネミーなんかがごちゃ混ぜになり、景色と同化するあたりに擦り寄る価値的なまやかしに擦り寄る君の悪寒なんかが生きることをむしばみ、さえずる鳥たちの記憶中枢にストローをさして、以前は飛べていた記憶をDNAから引き摺り下ろし、秘密裏に応じる世界の裏から簡単に消費される私たちの革命に参加するほどに酸化し、溶けてしまうだけの我々の考えに還元されるものなどは、所詮は端金であるし、なにかをごまかすために、あるいは従わせるためにあたかもあなたのためのように語りかけるような善悪すらも超越して、自らの意思で紡ぐ先には、善悪すらもなく、スラスラとうそぶき毒付く。