昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

唯一無二

風雨にさらされ、これからの不安を噛みしめる。一切を愛おしくなるまで隈なく見初め、少しの変化も逃さずに、やすやすと飛び越える先には、行き先すらもわからぬままに、ままならぬ思いを編み上げる。希望なんてものは、どこにもないし、奇跡なんかは、奇跡でしかないし、仕方ないから、と噛み締める後先に滞留するのは、不吉なものばかりだし、誰もが退屈に締め付けられるのを恐れるがあまりに、忙しいフリをして、自分を見失ってばかりいるし、そこでまかり通るものなど、ままならぬものをあたかも大切なもののように仕立て上げる間に現れる理不尽なものが、途端に改ざんする動機が段々と迫り、狭まる道にさまよう意識が言い訳ばかりを重ねて、かさばる思いが辿々しくさまよい、有するものも重荷に変わり、ねじ伏せられる思いは消費的で、訂正されるほどに、体裁ばかりを保つために、面白みもないし、ただあつらえられたものに従うばかりで、なんの正しさも見出せずに、ただ呆然と立ち尽くし見つめる先の闇に吸い込まれてく君の背中の産毛や、アンニュイとした白い肌、アザだらけの昨日が記号化して、よどんだ目の奥の深い湖に潜り込んで、混濁する意識を数字化しながら、時間という概念から逃れて、ただ現れる価値に縋りたい気分だ、と惰性で引き伸ばした命を底無ししに愛して、不満なんかは瞬時に超越して、着の身着のままで、このままを淡々と愛する。この苦しみを持続させるための金が降る街、誰もが間違いはするが、誰も改めることを知らないから、貶めることだけに専念し、誰もが誰かに厳しく当たり散らしながら、従うほどに痺れる大脳からあふれるエナジーや、曖昧な史観が促した卑屈な物語が陰鬱に消費するだけの現実を消費するだけの徒らな人々が逍遥する無秩序な欲の海、異質なショービジネスのマネキンとして踊り続け、日々だからの心身から流れる色がない血、重用されるほどに、似たようなものに祟られ、対比されるほどに肥大していく人間的な退屈、拘泥するほどに解決にすら至らずに、ただ全てを睨みつける。怠惰な行政がわかりにくくする意味が生み出す陰湿な気持ちを可愛く消費するために、ただ愛することにためらいすらなく、率直に伝える。