昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

無味乾燥

多種多様な者たちの愛や恋が枝分かれし、この超大な宇宙は形成されている、と白髪混じりのカラスが語る静謐な今朝、潔白なのは、生きとし生けるものすべてであるし、誰にも罪などはなく、罪とは裁くために作られたものであるし、悪も正義が利用するために作り出された代物であるし、代償がうんぬんとうるさくつきまとう蛆虫たちや、世論がなんだ、と胸ぐらを掴みかかるルサンチマンどもから離れ、ひとり恒常的な夢を見て、地獄の季節をランボーと共に乗り越え、倦怠感を抱えた春の陽気を咳払いで払い除け、ゲシュタルト崩壊していく隙間にロードを反復させるあいまいな欠如には飽き飽きだから、堕落するままに、すべてをスルーし、散漫な網膜が映し出す世間体などは気にせずに、お構いなしに肩で風を切って歩く。不透明な春と朴訥な君、つまるドラムの音、グルーミングしている猫の舌のざらざら、地表面をうごめく蚯蚓の大愚、あらゆる弊害のポケットに詰め込まれた悪意の根源は、私であるとか、通り過ぎる中身のない君の両性具有の友達、このようなエモーションによって焦熱する星の最後、待ち侘びた終わりをおひたしになんかして、晩御飯で何光年分もの過ちを捕食する恐竜みたいな君の口、フラクタルな膝の皿の中には蟻の巣が存在して、健気に血管の中を泳ぐ蟻たちの笑顔が見える。このような結末こそが、死の最後でハレーションし、鮨詰めになった最後の最後が爆砕して、晴れやかに人も星も同じように散るのだ。溶けた身体からあふれる爽やかな青、息を押しころして、自己意識から超脱した思春期の経路、菩薩の掌で泳ぐ鯉、接続される永劫を破裂させて、はびこる悪意を簡単に消費して、悲愁に基づくあいまいな風邪により、この世界はヒントを失い、意識的な紛争地帯では、NATO軍の介入により、平和的な破壊が繰り返されて、空虚なしあわせを保つために、かけがえのない苦しみを理不尽な狂気により支配される関連性により、より良いものすら見分けられずに、乱用されるものが歌い上げる濫費、らんらんと失うほどに強くなる強靭な身体と孤独、卑下するほどにヒリヒリする感情が感電して、延々と延命されるだけの日々に課せられた罪により、君は不機嫌そうだから、散漫なままに受け取る意味がつたない罪を吐き出す先では、席の奪い合いが続くことにおけるしあわせの定義とはなんであるか?という問いにすら答えられないけど、しあわせがなんであるか?ということに定義や定理は不必要である、と告げるほどに、しあわせとは、思うほどに重荷になったり、思い出になるだけの消費的なものに変わるだけである。