昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

真実に蠢く鬼

自由な害獣の中へ、冷めた闇を食べるゴヤ、多角的な夜空にただようレイシズムが、星の命を終わらせるための怠惰な物語が加速して、未だ宇宙をひろげさせるための戦争が絶え間なく続き、つたない栄養を補足させては、姑息な場面が延々とつらなり、あたかも生きているかのように見せるためのモニターのブルーライトにより疲れた目がギラギラし、侵食していく苦悩を引きずる過程が、芋づる式に騙すような詐欺紛いの計算式が執り行われ、乱立する風景が見えにくくなるまで、混ざり合う風景を切り取る律儀な彼らの世界を決して愛せない故に、誰も助けには来ないけど口笛をふいてごまかし、うさんくさいストーリーテラーを蹴飛ばして、我が道を進む。惨めな地球の中で、いちばん怠惰な思い出を枷にして、娶るべき思いがつつがなく続いて、幼気な思いを波及させては、延々と貫く思いが香ばしくなり、塞ぎ込んだ君の冷たい身体に与えるぬくもりのような文字の日差しが、そこまで届いて、いたずらな動機が野放しにされて、些細な動機がばらまかれ、連帯感がありや曖昧な道理が輪廻転生を繰り返し、過負荷により爆砕した物資の汚穢が降り注ぐ日常に対して、どう反応すれば、倍々になった力により繁栄した利己的な世界の末期的な症状を手当し、あいまいな気概の朗誦ばかりを続ける夏のセミに責任転嫁する真理に基づくエゴを迎合しているだけのネットワークにより爛々とした都市がブラックホールに吸い込まれ、物資的な終わりにより、物質からの解放に至り、崩壊する先々でドラスティックな老後を過ごすために犠牲にした人生が制限なんかを生んで、一過性の地獄なんかを謳っては、チートを使い、治外法権の中で崩壊する世界とは、違う視点からすれば、それは解放へと向かう一歩ではないのか、と簡単に操作されないように、際限なく汲み取られるミネラルを補給して、この退廃的な夏に取り残されないように、このマスクの裏側で繁栄するウイルスたちを消毒するような希望を口からうそぶく。