昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

惑星の寝顔

その場しのぎの命を敷衍させる羽虫の微力な風により膨張し続ける宇宙、外宇宙を走り回るイノシシや、イノシトールが欠如することにより、正常に働かなくなった神経細胞を泳ぐ魚たち、すがることで、また一秒、また一秒と引き伸ばされる命とは、価値の内側にはなく、価値の外に放り出され、いつかは屠られる運命である、と語るこの運命とは、張りぼてのものであるし、虚飾と虚栄に囲われた空虚な異物である。君はここじゃなく、どこに行けばいいの?と問うばかりで、自分を問いただすことはしないで、外へと向けられた疑問は、どこに行き着くこともなく、どこでもないところを彷徨うかぎりは、かえってくる答えにすら気付けないままである。色々な物質により虐め抜かれた身体、ちぐはぐな精神をはぐらかしながら、愛のあるようで、そこにもなにもないセックスに身を捧げ、あたかも快楽に耽る途端に、この身はもっとも死へと近付く。そのような互換性を終え、完成されない日々を疑い恨むだけでは、なんの解決にも至らないし、法の外へと出ないかぎりは、法の意味や大切さには気付けないままだし、出し抜かれるばかりで、ほとんどの本質は見抜けないままに、従うばかりである。大人と子供のあいだには、このようなギミックが邪魔して、欺瞞ばかりを生んで、不満ばかりを話し、嘆いてばかりいるようでは、ほとんどの意味は掴めないままに、死滅するだけである、とうなだれている君の過剰な罪により、圧壊していった様々な思惑を塗り替えながら、即座にほどこされる寛容な愛のようなものが凡庸なものを謳いながら、たじろぐ先々では、ロジカルなものが惨憺たるものを生み出し、あやふやな旋律をかけめぐる道理なんかが、理解に至らせるために脅迫し、迫害し続けては、ただ懐かしむだけの連中がほくそ笑むだけの、あいまいな規律に妨げられ、怪訝な表情で見つめる先には、実態もわからぬものを崇めてばかりいるかぎりは、限りあるものにすがるだけで、この命は尽き果ててしまう。