昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

降り注ぐ紫外線

隆起する君と意味、猫が降らせるメテオ、すがるだけの幼稚な棄民、星のにおいに住み着くネズミたち、みだりな消費により歪んだ笑顔の彼女たちの至福を吸い込んでデカくなる太陽の容体は、末期的な症状であるし、あらゆる論理を吸い込んだ哲学者たちが推奨する真理に基づいてエゴサする連中の末端からは、瞬く間に嘘が生えて、世界自体を見えにくくさせる。あらゆる制限が謳う性感帯、バビロンがあらゆる洗脳をほどこし、せん妄に至る私たちの目前には、復讐ゲームがひろがる。甘い生活も、年老いたら曖昧な生活に変わり、ただ生きるためにしか機能しない身体に鞭をふりながら、複雑で幼稚な社会というハリボテの現実と立ち向かうための美辞麗句や金言や、自己啓発なんかが君を占領し、物事のほとんどは簡単であるべきなのに、難しい物事で醜くさせるためだけに、私たちは綺麗事に動かされ、無知なままに死ぬのだ、とうるさく付きまとう連中が示唆する支配的なものを教唆するあたりから、共感が同化を呼び、あらゆる刺激は誰かと共有され、強要されるほどに麻痺していく意思は、誰かの意見に左右され、自らの意思というものを喪失する。夏の太陽に殺された母親、ミラーカーブに映る亡霊がウィンクして、室内犬をおどろかしている。ゆるやかな季節を写す万華鏡、気絶した夢の先でバラバラになった可能性を縫い付ける医師、夕焼けに食い込む時代的な猶予と、即座に消える夏を結う櫛、自由自在に踊り続けて、誰にも捕まらないように、と思い描くものが孤立しても尚、なよなよとした時代を途絶えさせないように、延々とつんざく思いがつたない意味を突き抜けて、自らの意思で今を作り替える。有限な日々も可動性を失い、多動的な私は忘れ物ばかりの破滅的な日々にかみついて、快適さすらなく、すらすらと嘯きながら、内面的な苦しみを演奏し、数々のエゴイストを蹴散らして、優雅に笑う。