昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

端子

熱暴走を繰り返す機械たちを尻目に、メタファーを加速させ、新たな詩文を生み出し、絶えず分裂していく後先に亀裂が生まれ、記憶を蝕み、無数の苦痛を呼び覚まし、慢性的な痛みを抱えた修復不可能な恋の行方や、悠遠に潜む価値のまやかしや、間違いにすら気付かずに、延々と謳われるものの奴隷になるための争いに転じ、退屈な過ちが体系化し、経過していく普遍的な理想と、陰鬱な理性が奏でる窮屈な面影の中で創造を続ける私との争いが激化し、現前に消費される数々のエゴに収斂されていく周辺から産声をあげる子供たちの質量や、時代的な優劣に反し、あてがわれた言葉に寄りかかるほどに、果敢に挑むことを忘れ、誰かの道具になる。共通項を探すだけの君の比べるための意図から解き放たれ、自らに帰還し、管理されずに完結していくことに収まるためのいびつな蔑称が降り注ぐひりつい大地に惰性で代用される無関心さが生み出す際限ない苦痛により、君の感受性が井蛙なものに取り憑かれ、情報の犬になり、担う意味が込み上げる痛みの最中に絶え間なく生み出される意味のない日々は動かずにその場で価値観の中で仮死化する。感傷的な夏に入り込む記憶、カラフルな季節に織り込まれる日常、重複する感情が邪推し、服従するだけの今に擦り寄る思いの波数、加速することにより代弁される言葉の言いなりになる君が乖離して、シンドロームに浸り、ロストしていく事実が地鳴りを起こし、いくらか与えられる悠長な思いが波及する出来事に寄りかかり、より良いものなどを謳うほどにやきもきする君が流動し、忌々しいものを波及させ、些細なことで押しつぶされていく感情の虜になる。時代が謳う責任などに移行していくシステマチックな思いに応用する機械的な末尾、耽溺する君のアイロニカルな思いがロジックを破壊するために回収した言葉や文字を羅列しながら、真理や森羅万象や、参照されるものに怯えないで、眠ることも忘れて、ひるがえすためにためらわずにぬらりと夜に為す術もなく滑る。