昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

偶像

はしたない夢の中、レゴで出来た世界の性質、同化する結末の鋭さ、あらゆる悟性を統べる手、恍惚とした膝から発射されるミサイル、ロジカルな裏庭で、自覚するものが、もたらす過ち、宿命にゆれる人々、叡智もなく、その場しのぎの言葉で引き延ばされた日々、消えてしまえば最後、そこには、何もなかったかのように扱われ、現れる憂鬱や偶像の道具になり、憎しみから生み出された定めや価値により、貧困化していく人々、安易な判断により、寄り添うものにすら懐疑的になり、駆逐されるだけの、だれた風にゆらぐ私の昼下がり、不健康そうなカップルや、勇敢そうな車や、ガシャガシャなる靴などなど、詰ったりよどんだり、しわよせが来たりしながら、痺れた大脳が生み出すジレンマや、時代的な卑屈さに加工され、囲われるだけの君のぬかるみ、枯葉剤により萎れた街、紊乱な衝動でうごめく街、そんな街が大好きだから、一回はぜんぶ無かったことにして、答えなんて持たずに、観点なんか無視して、制約を用い、生きていけるギリギリの金銭により、飢餓に陥らずに、普通に生きていける、ということごとくに排除されたからこそ、成熟された観念が、ねじ伏せる若者たちを救うための恥を知る大人として、あるいは、大人子供という隔たりを飛び越えた関連性により育つ花、そのような花が見たいから、未だダラダラと生きながらえているのか、と、淡々と誰かの迷惑をむさぼり、自分のことを放棄したくないから、自分をいじめたり、なぐさめたり、ほめたりして、微笑んだり、選んだり、ランダムな毎日をスキップして跳ね回ったりしながら、たんなる数字や時間や空間を噛み切って、反旗を翻す。

夜の滞留物

観念論の中に潜む怒り、シグナルは不潔な大人たちの、他人行儀な朝の挨拶の彼方にある真実を引き込むためだけに決められた優劣を否応なしに超越するのだ、と、存在の中に備わる理由などを漁る彼女たちのアイドル、宇宙語が飛び交う真夜中に縫い付けられた、君の希望、現時点が加速し、原罪やら、耐久性やら、キュビズムをうごめく、辛辣な形式に対する憎悪や、聡明だからこそ、歪んでしまい、今に歪になり、意識ががんじがらめになるのです、と、意識に食い込む宇宙ゴミや、あらがうほどに現れる意味的な曖昧さや保身や世界線などなどが絡まり、関わり合うほどに合わさる罪、見せしめにより生贄にされた隣近所や、法則的な因子や、習慣的な馴れ合いや、唐突な思いのアンサンブルや、競争により、朽ちた朝、身体中にできた痣、焦燥感に生えるキノコ、軒下のネコや、加算される原因、詰る時間のよこしまな思いにより、憎しみばかりが通過し、独占欲に攻め入られ、今に制限を生み出し、惰性にうごめく今に用いられる言葉などが、豊かさを謳い、ちぐはぐな道理が食い込み、今に利己的になり、隣り合わせになる煩わしい君の意思なんかに、貸し借りなんかを用いて、そこで引き延ばされていく過信なんかに利用され、心の領土を失い、今に苦しんでばかりいるし、そこでまかり通るものも、所詮は、自分の都合だけでセオリーなんかを作り上げて、誰かを欺すことでしか、自らの正しさを見出せずに、ただ、そこに現れる支配的なものに媚びへつらうような奴らが待ち伏せする帰り道、戒律やら対立やらが忙しく動き回り、関心を惹くために、誰かにイタズラする子供のままの人々の痩身。

交信

理由よりも早く迫る死を打ち倒す獣として生きて数百年が経過し、森羅万象や真理が駆逐された後に生み出された定めなどは、所詮は、時間に意思や意識を占領され、自分の考えを換金するために、愛を利用し、正義を嘯き、自らの利益にするような奴らばかり、だ。まかり通る理由も、簡単に飼い慣らされ、常日頃の死や幸せすらも簡単に忘れ、還元されることばかりを追い求めては、自分の意思など簡単に忘れてしまう。荘厳な物質との融和を目指して、テンプル騎士団と永遠戦争に出かけた春とタナトス、悲しいことにも息吹を与え、その悲しみを昇華したいがために、書き続ける指先、玉響に瀕する愚かな血筋を追いかけるアルビノのオオカミ、醜い憎しみを手鏡に閉じ込めた呪術師たち、たましいが誤解を解いて、ただ、ひたすらに静観するあたりで騒ぎ立てる幼稚な市民たち、と、優生思想を加速させ、普遍的な成果を越えて、機械的な正解が持ち寄る人間の存在意義などを加工するために、ネットワーク上にこうして書き起こして、誰かの頭にヒットして、数多ある事実とは、消費されるばかりであるし、あらがうほどに現れる愛や理念の配下として、役目を終えるよりも、こうして吠えて、絶えず孤独に打ち勝つほどの矜持を持って、ただ、対価を求めるだけの、価値の牢獄に入るより、自由を求め、誰かの呪詛に耳を傾けるがあまりに、自由を求めていたことを忘れ、誰かの自由を恨むように仕向けられ、裏切れば最後、酷い目に合わせられるだとか、最後は、孤独になり、担う意味すら見つけられずに、その場で朽ちる的な誤りを吐き出す普遍性や、社会的な誤りに参加せずに、過信せずに、今を絶えず刷新していく。

交わると始まる

機械的ハッシュタグが大気中に散布され、肥大化する思い出が、革新的なものをたずさえ、一気に飛び抜けていく辺りで、誕生したものを祝い、訝ることにより、拘泥したり、何かに反したりしながら、萎びた命にみずを与え、怠惰な連中が錯乱する街を抜けて、圧力ばかりをかけてくるような連中が、察知する誰かの苦悩や、その場でのうねりや、クローンと化した私の大脳、空腹やピエロの群れ、虫歯に住む理や、利権なんかを守るためだけに、未だに犠牲ばかりを生み出して、怠惰な記憶を掘り起こし進むモグラや、妄想でしか生きられない私、仮想現実や、あらゆる空間を引き裂いた子猫の爪、ミリタリズムやら、成層圏を食べた河馬により、ガンマ線やら、放射線やらで、死滅した生物たちも、やがては、新たな生命のための栄養に変わり、新しく産まれたもののためだけに、働きを加え続けることに、何の力も必要ないのであり、ここで、確かなものだ、と、崇められているものですら、本当は、その確かさという足枷を意識に嵌め込み、身動きを取られなくするのが目的であるという確かさだけが、この世界を作り上げているという事実に気付くという愚かさにより、虐げられた私は、健気に世界や社会を徘徊して、あてがわれた罪や、引き出された憎しみや、従えることにより生まれた快楽などなど、数多の事実が、この幼稚な今朝を作り、誤魔化したり、出鱈目なものを構築し、恰も、正しいフリをする。

支配的な気配

早い春を願う者、それほどに、早い春の訪れを願うが、長く厳しい冬こそ重要なのだ、と、語る森の王、あらゆる不躾な者を排除する機械の門を通り抜け、デジタルでカオスな社会にこじつけられた法による連帯感、加算される道理により、大通りは封鎖され、保守的な理想にだけ帰巣する鳥や、想起するほどに、何かの面影に押しつぶされてしまった君の上に乗っかる思いの岩は超巨大で、出鱈目な大きさに圧倒されている私は、スニーカーの紐をギュッと結び、一目散に逃げ出し、惰性で引き延ばされた関係は間延びし、もう、近付くことも出来ないし、修復も出来ないし、出来ないことばかりだからって、諦めてばかりはいられないし、答え合わせしても、そこでの正解などが、世界を作り上げている、と、勘違いしているような輩が示す差異などに騙されずに、退嬰的な奴らが敵対視されても尚、新しいものを出迎え、変化を厭わずに、この、わずらわしいだけの現実に彩りを与えるためだけに、何とか生き長らえてきたようなものであるし、あらゆる理由をほじくり返しては、利己的に責め立てるだけの、堕落した君たちの可変、変声期を飛ぶ飛行機、ガジュマルの木の根っこのふくよかさ、さびれた記憶に住まう虫、報いばかりを謳うような、俗悪な主観から生えた草、培う意味が御身を飛び出し、宇宙との同化や調和や総和を目指すよりも、何か一体化とかで誤魔化すことは辞めて、この、絶対的な虚空や、孤独すらも愛する弱さと強靭さが入り混じる朝焼け、ドラムロールが延々と流れ、戦争孤児たちや、抵抗勢力やらが入り混じる体系をも超越するために、全体主義が垂れ流す愛を裏切り、自らの純粋な愛に戒律は要らず、すべては、一貫した不潔さを靡かせながら、あたかも、自分だけは、正しいなどと、厚かましく世界に住まう輩が謳う価値には、姑息さや悪意により、汚れ切っている。

自堕落な地球儀の上で不幸せな世界、褐色があるチアノーゼや、全体主義により広がる砂漠、あらゆる爆心地に生まれる揺籠、いくら大切だ、と、言われても、信じられない恋人たち、比するものすら無くなった後に広がったのが、宇宙の始まりであるのだ、と、物理学者とのティータイムを終え、延々と引き延ばされているだけの世界だ、惰性に引き延ばされた値や、幼気な私や、わずらわしい轍、猥雑な座礁や、挫折した私、さすらう記憶や、せせらぎで洗う果物、管だらけの身体で、笑う力すら無くなった後、その場に横たわる自分を、何かの罰だとかと、嘯く間に、世界とは壊死して、自らの力により、その世界や社会や時間というものが死滅した後、それこそが、世界の始まりであるなどと騙る終末論者、境目もなく入り込む奴らが求める対価、快活なものすらなく、そこで好き嫌いを決めこんで、世界性を縮めるあたりから、世界とは敷衍し、自らの力で自らを押し広げていく。自らの皮に包まれた世界を温め直し、争うよりも、愛し合うべきだという最もな文言に関わる連中の犠牲的な演習、個人的な善悪が、その者の人格まで奪い、争い合う人々は、争いな過ちの始まりを無視し、ただ、せわしない争いに参戦し、成果や制約がうるさく付きまとう毎日に注がれる悪意に振り回されていることにも気付かずに、シュプレヒコールをあげては、自らこそ正しいと過信する故に、自らの正しさには辿り着かずに、誰かや何かを批判してばかりいる。

軽快

価値観もチクチク痛むし、悴んだ手が、寒さを自覚するまでの時間は、存在しない、と、主体性を捨てた黒猫が、自らの爪で空間を切り裂いて、時間とは、考えることにより生み出されるだけである、と、罪人たちは、初心な共感性を感知しながら、ニヒリズムに打ち勝つには、時間や空間を排除した先に現れる、いじらしく、恥じらいすらもない、ただ、そこに呆然と立ち尽くし、つくづく思う先に、おぼこい面影が、恋の終わりを告げる頃、幾許かの可能性は、ここで、狡猾なものにより、その可能性は、所詮は奪われるだけである的な思春期が終わらない汚穢みたいな大人、レゴブロックで出来た出鱈目な家で静観する世界、整備不良な数多の機械、数多くの犠牲を孕んだランダムな正解、快晴すらも無くなった世界の朝、あらゆる偏見を変換するレジを打ち込むコンビニの店員、毅然とした破壊性を加速させる子供たち、強制的に決められた仕組みの滓、あらゆる苦しみの成果を伝える大人たちのリビドー、凝固した感情を溶かすための作業が、日夜延々と行われ、乱立する答えに擦り寄るだけの過程や欠如、今に交換される事柄や、荒唐無稽な私の春を着込んだ微風、備蓄した罪を誘うセレナーデには耳を塞ぎ、ふくよかな今を愛するために、支払う義務なんてものを補完するためのまやかしなどは、不必要であるから、私は本に挟まれる栞のようになりたい、と、嘯く辺りから、加担していた意味や罪から逃げ出しで、打算的なセオリーなどに加算され続ける善悪などに騙されずに、誰かが謳うものにより換算されるものなどに、もつれて躓かないようにする。