昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

無限に溢れ出てくる高揚感を武器に、歴史を翻す辺りから生えてくる昨日、新着のノイズ、命に値札、2002年の軌跡的な夏、菩薩のようなあの子の背中、全体的な幸福を司る自堕落な神の子供たる私の叙情的な顛末、瞬く間の命を批判的に乗り越え、翻す辺りから過信したり、発信したりしながら、萎びた観念をこねたり、ちぎったり、くっつけたりと、忙しく動き回る頭や手や、抵抗勢力や、迎合する勢や、散漫な意識に降り注ぐ極まる思いや、悠遠に歪む代理的な感情に背くために、このマトリックス的な世界が広がり、その世界に適応するためだけに、存在する、と、促すAIの隣で、サンドイッチを食べながら、飛沫が云々と書いてある看板を拝みながら、たしなむ理由が、やがてうやむやになるまでの軌跡や、今に着せ替える思いが横暴に混ざり合い、あらがうほどに現れる思いが聡明になって、懸命であればあるほど、ここでは、バラバラになって、数多ある感情に磔られた動機や道理が旋回して、あてがわれた罪が反乱して、君に危害を加えるだけの、外からの過ちなんて、まやかしに過ぎないのだから、身体は勝手に跳ね回って、差額やら、最たる理由を加速させては、最もたる君はいつも訂正されるだけだし、惰性で引き伸ばした今に迫る正義なんてものは、所詮は、自らの正しさを示したいがために、抑圧したりされたりしながら、追憶に食い込む荘厳な面影が、定理を突き破る頃、健気に結ばれる二人。

絶え間ない喜び

浄化されていく結末、前衛的な欠如を孕んだランダムな今朝、代償なんかを謳う奴らの可逆過程、飢渇していく週末、慢性的なイデオロギーが降る廊下、深層心理に張り巡らされた偶像が、空間を切り裂き、犠牲的な伴侶たちが住まう、利便性だけのカプセル、校内放送では、神話が輪唱され、些細な出来事すらデータ化され、貸し付けられた罪を支払い終えた頃には、この身体も痩せ細り、次の宿主を探すべく、今を彷徨いながら、うたかたの事務的な恋人たちが、消費し続ける愛のようなものが好物である猫や犬たちが、走り回る怠惰な公園、老化していくだけのシステム、虫歯から生まれた娼婦や、常用し続ける先には、確実な終わりがやってきては、今を責め続け、軽薄な理想を組み上げては、偶像なんかに簡単に利用され、騙され続ける先には、怒りではなく、諦めばかりが攻め入り、今に聖戦なんかを謳いながら、窮屈な互換性により、取り締まられる命、競争により折れた翅、もたげる頭、数多ある世界や次元や空間や、時間なんかを簡単に飛び越える方法を知る私は、しぼんたり腫れたり、災いなんかを可視化するための技術を用いて、私の事業は、詩的な交換により、強化され、硬化し続ける意思は、確かさという足枷を外し、初めて空を飛んだ先には、ぬくもりある太陽との和解があるし、鷹揚と羽化する虫たちの喜びがある。

永続性

些細な出来事という美しい永遠性、幾千もの星に絡まる過去や固形物の渦、陥落していく都市を眺めながら、そばを啜る音が想念を

傷つけた、と、泣き叫ぶ地球との対話を続けるシャーマンの隣では、連星を串刺しにして食べる大きなブラックホールの口、培ったものすら無に帰すための、大きな口、ズタズタになった感情にナトリウムをふりかける孤独な子供たち、たよりない社会や世界に忠誠を誓うための教育から逸脱して、誰もいないところで、結婚よりも深く結ばれた二人の生活、軽快なリズムだけが響く曖昧な今朝、干渉するほどに、姑息になっていくだけの人々、ホログラムで煌めく遊歩道、自堕落な天使が出迎える天国、偶然を謳いながら、奪い合う愛に補完されていく動機が加速して、すべては艶っぽくなって、足枷も綺麗に外れて、君はいつまでも、綺麗なままでいて、この数億年の孤独も、やがて恍惚な思いに縁取られ、体たらくな普遍性で誤魔化さずに、ここでの愛が延々と敷衍し、端々にまで愛が浸透し、肥大化する右脳に住まう現時点を消費するための、ゲーム脳を加速させ、不時着する理由が、前衛的なカスタマイズを施され、雇用という概念が死滅し、彷徨い続ける意識は、たび重なる暇により自壊したらしい、と、井戸端会議を続ける木々たち、嗜む今も、ちぐはぐになってばかりいるし、バラバラになった感情を、また、ひとつに縫い合わせるために集まった医者たち、耽溺し続ける私たちの砦に集まる虫たちの焦土、暗澹とした君たちの不機嫌そうな世界では、清潔感も保てないから、また、自分の孤独に帰っていくツァラトゥストラの背中、マルチバースを行き来する私は、いろんな世界での私を統合するためのUSBをAIを統べる機械の王のパソコンに突き刺し、一致しない過去を救うための旅を数千年は続けて来たの、だ。

近道

知らない道、しらみつぶしに探し回る過去から、ここまでの距離、涙袋に溜まった夕焼け、支離滅裂な昨日を愛している猫、自堕落な異物感を運ぶ安易な欠落と、真実をくり抜くカラスのクチバシと、寝返りを打つ誰かの海馬のような背中、分断されていく日々に現れるのは、無知故に傷つける者どものアイロニーにより、認識は捻じ曲げられ、真実は有耶無耶にされ、依然として平和そうなフリを続けるだけで、時間とは行き過ぎてしまって、全くの価値を破壊する気概がない君たちの希望に与する者たちが縋る終末論、路地裏では、レアリティがなんだの、と、騒ぐ人々が備蓄する幸せや喜びは、システム上、金銭で貸し借りが出来たり、操作できるんだ、と、促す傀儡のような連中なんかに騙されたくもないし、人の優しさを利用して、君の全てを奪おうとするような輩が用いる差異、優遇される君たちの終わり、被害者意識ばかりを積み上げる価値的なまやかしと忘我、蓄積された恨みつらみを吐き出す機械的な象、平等を求めるがあまりに、不平等になっていっているということに、気付いていても尚、保たれるものとは、なんて愚かしいのだ、と、悲しむ彼女たちの不倶戴天の敵たる我らと同化するシステマチックな馴れ合いや生業、猥雑な観念を訴求する者により、まだまだ騙されてばかりいるし、自らの意思に枷を嵌めるような、恥ずかしい連帯感にアクセスする君のぬかるんだ孤独、見出しに騙され、買いたくもないものを買わされてしまった後の祭り、醜くも駆逐される精神の記録、凡庸な風に揺らいで、誰にも捕まえられないで、ただひたすらに逃げ回るのです。

寝返り

二人仲良く歩き続けることこそ、いちばんの奇跡である、と、語った君も消え去って、敷衍する春は、普遍性を謳うばかりで夢うつつだし、後ろめたい感情を引きずりながら、行き過ぎる春は猛毒、尊く積み重ねられた生命、運ばれる先は裁断機、あらがうほどに食い込む鎖、それでも未だ空腹だ、と、促す君の裂けた口、濁りのない春風を浴びて、荘厳な価値を知って、カタトニーやタナトスを打ち倒した先に待つ姫、詩的な買い食いを終えた帰り道、たそがれる君の永遠性の陰影、その夏に幽閉された、君の白いドレス、ラストシーンに鎮座するウサギ、憎しみが沁み入る電車の中でのカタストロフ、老人と海を読みながら、長い間に溺死した感情が、やがて、心の中で幽霊にならないように、と、お焚き上げする祈祷師である私のひいおばあちゃん、懐かしい煙の後、旋律から敷衍する甘い音符、服用している真理により、その強度は違うのです、と、コンビニ店員の海馬に挟まった栞を抜き差ししながら、萎びた意思にカフェインをぶち込んで、被害妄想に苦しむ精神的な優劣、牧草地でハミングする歌声が響き渡り、辛辣なデザインが出迎える天国、境目ばかりを生み出して、全人類を敵にまわして、見すぼらしい価値を守るために、まだまだ甘い汁をたくさん吸いたい、と、促す偏執狂、分断された甘い道を通り越して、あらがうほどに食い込む過ちすら愛するの、だ。

繰り返し

厳しく悲しい夜を駆け抜ける犬ぞり、激しく揺さぶられた魂をゆりかごに乗せ、巡る思いなどは扇動され、生きる意味などを求めては、迷子になっているような人々で滞る世界や社会、境目ばかりを見出して、場所代を奪うだけの輩、なんでも言い合う恋人たちの対話が加速して、分裂していく意識が散漫になって、前衛的に消費される現在、意識的な結末を出迎えて、亀裂が入る地球に接着剤をつけて、延々と想起されるものが加速して、歪な信念をかかげては、願い事も届かない世界に争いながら、観点を突き破るような結末をグルーミングする猫、低劣な所以に加工される今を偶像に書き換え、健気な結末を奉る人々の法則、新しいものに囲まれている君の世界性を破壊するための歌が聞こえて来て、固定観念やらが推薦する理由を、ハッシュタグなんかで汚し、深淵に潜む自らの悪意を攪拌しては、制限だらけの世界が継承する罪や値なんかに騙されてばかりいるし、ここにある善意も、愛の名を掲げては、誰かのしあわせを侵略し、徹底的に破壊し尽くした後に生まれたのが、真実の愛らしい、と、愛された記憶の無い子や、愛されているのにもかかわらず、その愛に気付いていないフリをしているような連中でひしめき合うのが、この世界の濃淡である、と、語る画家の隣では、瓦解した意思を拾い集め、また、一から思惟することを目的に、哲学者のカタルシスをタトゥーにして残す僧侶、林立する意味の彼方では、宇宙由来の私たちが、加算して生きた勘違いを一瞬で焼き尽くすほどの、力が一斉に放出されても大丈夫だ、この身体の終わりは、新たな永遠性の始まりである、ということを知るべきである。

空席

あの鳥も、いつかの君に似た匂いを撒き散らしながら、嫌いな歌を垂れ流し、瓦解していく風景を大事そうに見ている、類似品たる私たちの荘厳な結末を憎む彼らの論争、皮肉を翻すために夜が来て、凍てつく君の衝動を抑えるための呪文を唱える。天に手を伸ばし、何かをつかもうとする木々たちが語る、「慟哭に瀕し、共感性を破壊された長い間に捕らえられたアイオーンを救うのです」強制的な配慮により巻き戻されていく日々たち、トナカイに乗ったリスたちが示す差異により苦しむキルケゴール、内心に沈む夕日を捕食する猜疑心にすれ違う思いの端々、「君が忘れても、私が忘れなければ、君も覚えていると同然である」とカタルシスに至る原理的な修羅を格納する俊敏性、記憶の外にある起源をまさぐる手、快活な動機を吸い込むストローや、すべての軋轢に重なる深淵からの愛、たちまちに司るエゴを回転させ、麻痺する頭で、構造的な苦しみを吐き出す車のクラクションがうるさい午後、狡猾な連中が仕向ける憎しみを無視して、現れるセオリーが複製する胡散臭い激情による麻疹、凄艶な隙間から現れた荘厳な曙光、恋路に住まうエゴを昇華させ、極まる思いが溌剌としていき、いつかも苦しみも、思い返せば、なんてこともない事ばかりが突き刺さり、身動きがとられなくなったり、途端に硬直して、ここでの思いなどは、どこに帰り、どこに居着くのか、と、換算し尽くす先には、空洞ばかりが出来た空間が、とか、前後左右だとかを、消費し続ける哲学的な証拠を吐き出す口を縫い付ける医者の手を眺めながら、漂う意識は、儀式的なことに利用され、ことごとくの答えを圧縮していく。