昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2016-04-17から1日間の記事一覧

彼女の寂寞

私が見たものだけが正解だ、と彼は告げた。途端にほぐれる空気感がこの身を包み込む。永い冬を越え、自覚する間も無く、未熟な春を越え、熟知する以前に無知である私を取り入れ、癒えない身体が空虚な五月雨に犯され、迎合されるだけの真理を描く無垢な夏空…

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。 クライムなひずみから、暗い夜に出現する軽薄な原理を打ち出すだけの理論的な醜状から、重傷を背負った疑念から、粘膜に囲われ、ハードコアなイズムに事務的な観念が寝返りを打って、固執しない対応から、対応し続けるだけの観念…

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。 わたしの得たものなどは、エタノールなどに汚れ、擁護されずに、ショッピングモールの憂鬱を抱え、感染経路も分からずに、分け隔てられるだけの惰性な普遍性に穢され、制度に穢された可憐な心身は、超越や、跳躍を求めずに、自ら…

価値の家畜

かじかむ身体が自覚するまでに 殲滅する細胞や 退廃し邪推する他者の身体から 縫合される観点から 乾いた理想に降り注ぐ 他者の涙など 知るのかと破壊者が 果敢に挑む者の感覚を押しつぶすような 要理に導かれずに 自らの価値観を育てる。

横溢

瞬間は断裂し、知がうなり、記憶の奥底で古い面影を消し去り、形式をぬぐい、求める計算から遠く離れ、今に綴る軌跡だけが、継続を促し、延々と損なう限りに思う影を、そこかしこに残しつつも、今に残す軌跡だけが、続く限りを緩衝させ、物事に反動を与え、…