昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2016-11-16から1日間の記事一覧

間隔

記憶をむさぼる幽霊どもが、ジレンマを引き出し、延々と縁先する先に乖離していき、指定される義務に組み込まれ、誘引される面影にひた走り、断続する思いに亀裂を走らせ、宛然に猛る思いを収斂させ、連動させる記憶に草臥れた破片や、変化を咎めるだけの退…

自我

軽快な希望だけが、 形骸化した理想を飛び越え、 怜悧なままで居て、 剥き出しの情熱とは、 燃え尽きるためだけに、 ためらわずに吐き出され、 後先考え打算するだけに、 誤算は生まれ、 今に阻まれ、 苦痛を増加させ、 増長する苦しみに 疎外されるだけの感…

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。 求め合うだけでは足りず、そこに用いられる愛も、互いの求め合う思いに背反し、利己的なものへと肥大し、誇大妄想へと浸るだけの行為的な逡巡から、エゴイズムは加速し、理想を追求するほどに、互いの懸隔は生まれ、感覚を失い、…

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。 限界も持たずに背く君の美しさよ。あらゆる正義が掲げる贋物の枷を外し、漂う利己的な夜に支配される苦しみの最中に開く花の美しさや、鬱と草の間に引き伸ばされる由縁が、華々しい記憶に変わり、気後れせずに、今に捧げられる原…

辺境の地

誰にも罪は無く、罪とは、誰かに背負わされるもの、だ。死して尚、生きるのが、言葉だ。欠乏していく未来に与えるべき理想も、境涯に阻まれ、移行していくものに飲み込まれ、コアを失い、最たる意味を喪失し、証拠の中で、裁かれ、謀る者が、気配を奪い、牛…