昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2017-05-13から1日間の記事一覧

風を待つ者

どこにもルーツを持たぬ君は、不自由やふぞろいなものを掲げ、散漫な意識の奴隷として、考えるほどに不安に苛まれ、今に痛ましく攪拌され、最低限の至福を追い求めるばかりで、何がしあわせかすら理解もできずに、ただあてがわれるものを、あてがわれるまま…

着の身着のまま

何事にもしたがわない 君の美しさだけが、 起因をさずけ、 そこでしたがわぬことにより、 何の正しさすらも 受け取らぬ君の偉大さだけが、 ここで果たすべく義務すらなく、 我が儘に突き進む。

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。 悲劇を謳うシステム的なカラスどもがうながす終末論や、悲劇的な街角を呪う魔女どもの至福や、信号にからまる月日が用いた憂鬱や、油然とあらわれる面影も、ここで用いられるものに食い尽くされ、何も残らぬままに、自らの空疎な…

平静

規定されるままに過ごす一生とは檻の中のようだ、とオーガズムにひたるだけの権利が毒々しいものを虐げ、したがえるものに悲観をうながすだけの感覚とは、憧憬を続けるだけで、一律の意味に神を求めるだけで出来合のものを信心し、みすぼらしい現在から逃げ…

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。 ここで膠着するものを解放するような論理を用い、求められることにより、そこで硬化するだけにいたるような精神を切り取り、記号化するだけの幼稚な論理に偏るだけの主義などは、思議にいたらずに、何かに考えさせられ、それを考…