昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2018-03-04から1日間の記事一覧

去りゆく君の気持ち

街が激しく泣いている、と歯がゆく悶える彼女が謳う適齢期の歌や、慟哭するマンションが枢要さを損ない、損失ばかりを加速する場面に転化していく意識が、形式的なものを捨て去り、確かなものを悟りながら、さえぎられる動機や、躍動する瞬間に華々しく散る…

散漫

飼い殺しにされた精神が 打ち出す正否などに背反し、 どれも同じようなものを縁取り、 いろどることに専念するから、 どれも同じようなものに見えるし、 何かと違うことを 否定することだけに従事し、 自らを見失うほどに、 何かを批判することだけを よろこ…

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。 粛清されるための闇が形成され、そこで軽薄なモノグラムが迫り、物語は高尚に交接しながら、均衡を保つためだけにもたらされる偽物の愛が補完する確かさという足枷を自ら嵌めて、身動きもとられずに、途端に苦しむための儀式の生…

羽化

課せられた罪でできた衣服を着込んで、束縛される身体や、安心を謳うだけの惰性な偽装をほどこす意味的な根幹を破壊するほどのよろこびでふるえ、憤懣をうながすだけの奴隷化した主体性に与えるエナジーや、演繹し続ける先々で最たる意味の密度や、見つかる…

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。 想念に帰巣し、敢行される意識的なまやかしを補填するための答えから離れ、躍動する精神が、火傷しながら、形容されるものなどに嵌め込まれる前に果たすための義務などを謳う前の自らに帰り着く、まる