昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2018-10-11から1日間の記事一覧

まぶたの裏の熱いの

神々しい性交とは、戦争のようだねと、甲冑ような昆虫がカタルシスへと至るような原理的なものの終わりが吐き出す汚穢が、今というものを汚す。壊れた粘膜からうながされる恒常的な進路、不死鳥が羽化し、タンバリンが鳴る深夜、核家族も敗残し続けるような…

メドゥーサ

空襲のサイレンが鳴る。靴裏に隠した最後の弾丸、やせ細った家族が踊る終末論的な晩餐会、核開発の奴隷どもが鎮座するちぐはぐな日曜日には血が降って、誰もが論争の蚊帳の外であるから、自らの罪に気付かずに、誰かに罪をなすり付けるのだという罪のなすり…

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。 雑多なままな心を放棄し、反転する欲望や、醜悪にアクセスし、あいまいに想起する所以や、季節を抑え込む街が、過ちに震える、まる

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。 なんの覚えもありまへんし、物事は、簡単に偏執するし、真実なんかおまへんから、勝手気ままに喘ぐんですわたし、まる

猫の見つめる先

猫は呆然と 星の終わりを ながめ、 星の涙を食しながら、 ながらくに配された 愛も腐食し、 しなびた夢を 忘我に破棄しては、 短絡的な 動機を廃棄し、 退嬰的な予感を かかえこんでは、 夜露に濡れ、 意識を闇に陥落させる。