昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2018-12-30から1日間の記事一覧

浮遊する朝

ガラスに映る太陽、猫の言葉を話す鴉が羽化し、かびくさい部屋でリリカルにゆれる空疎なシャンデリア、洗濯機の轟音、ワセリンと群像とピアス、水色のドア、世界は閉鎖的な保育器みたいだと、ドレスアップされた学校が語るから、だるそうな花とキスをして、…

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。 釈然としない時にまじわり、はじまる途端に弾けて、時間をもたずに、どこ吹く風と、というよりも、風にすら気づかずに、期待すらもたずに、ひらひらと舞う、まる

羽虫の気持ち

かわいいものは、 すべて奪われた。 のこるものは、 なにもないし、 うるさい奴らばかりだ。

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。 うそつきの街に住み、隅々までひろがる罪の後に、正気の奴らが居ない街をさまよい、下向きな奴らが歌う退屈な歌や、あんたらのアンチテーゼも退屈で、切れ味もなく、汚いナイフで切り裂いた朝、まる

彼らは狩るために出かける

すべては終わりかけているのではなく、確実に終わっているのだと、平凡に拘束される街は、異物感を感じながら、日常を吐瀉し、慢性的な嗚咽によって、がんじがらめになり、感じたフリをして、利己的に消費される日々は、絶えず歪んでいって、幾ばくかの可能…