昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2019-02-08から1日間の記事一覧

群像の構造

夜をねぶり、雨を流し、と歌う感情がまとわらつき、どんぶりの中で抱き合うふたりの平静は終わり、静寂が切り裂く健気な夜に脱げた言葉は半狂乱して、乱気流に運ばれ、コバルト色の宇宙で眠り、タンスの家に帰るまでの距離をまさぐりあった、愛のようなケモ…

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。 なだめる思いも誰かの物でると、専有部分に蔓延る、占有物であるという、堪え難い苦痛を通過し、やがてなだらかに晴れ渡る空を愛する、まる

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。 どこにもとどまらず、しがみつくこともなければ、なくなるものばかりであり、あらゆる悲劇を通過し、確かな愛に跪くこともなければ、引き延ばすこともない、まる

制限を持たぬ感情

重い重力をかかえた 星が脳髄を吸い取り、 消火剤が降る夜に ドレスアップされた観念が、 怪訝そうにバラバラに されていく身体をながめ、 寂寞に羽化する憂鬱な 感性が解き放たれ、 宇宙規模にまで感情を 爆破させる。

断罪の汗

世界を遊び場に変えるために生まれた冬の孤独、名前を駐車場に止めて、雪を注射して、比喩の子供として、産毛を羽に変えて、夕焼けにしみる言葉が氾濫して、ダムが解放されたみたいに泣き続ける彼女のコートが、しもやけになる前に、ナルシズムの静寂にとろ…