昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2019-03-11から1日間の記事一覧

愛しい子

彼の手はすごく冷たかった。道に座り込んだ妨げる孤独から逃れるための猶予が、予感をたずさえ、一向に来ない光をつむぐために、多面性の夜空がつげる星の思い出を伝える鈍色の音、鼓動はなにかの端末なのかなと、かなたに染み渡るあなたの鼓動とリンクして…

愛しい子

彼の手はすごく冷たかった。道に座り込んだ妨げる孤独から逃れるための猶予が、予感をたずさえ、一向に来ない光をつむぐために、多面性の夜空がつげる星の思い出を伝える鈍色の音、鼓動はなにかの端末なのかなと、かなたに染み渡るあなたの鼓動とリンクして…

子守唄

ねばっこい恋の味はタールのようで、余韻をつかみそこねた空をねたんでばかりの君の唇は零下何度なんだろうと、うろつく感情は、季節を踏みにじり、輪廻を否定し、被害者意識の社会とかはわからないけど、分断する意識は、無意識を這い回り、器用な者だけが…

星の痕

闇がひとをたべる神秘的な夜だ、新品の感情は、着飾るほどにむなしいままだと、ままごとみたいな恋の後から迫る眠りへと逃げ込む。 助けなんて叫んだって、いつだってひとりだったし、ひとりでも、ただひたすらに進むんだって、蚤が語ってるから、心強くなっ…

由々しいカラス

その指でなぞる日々、 多感な君が 生み出した夕陽は、 不安定なままできれいだし、 君はそのままでも 美しいから、 何も信じなくたって、 生きていけるさ。

ままならぬ国

からからに乾いた猿の国、ベランダではサボテンが光って、かき乱された青春を食べる夜は、よりどころを探すばかりで、いつも不潔だし、君は牙を向いて、孤独をたしなみながら、乱れた呼吸と、朝もやにつつまれた手遅れな思いを不規則にかき鳴らしながら、カ…

夜を食べる鳥

星を食べて大きくなった空が神秘的で、ふたり抱き合って太陽見上げ、そこには未来なんてものがなくても、今抱き合うかぎり、そこには永遠なんてなくても、その場で燃え尽きても、希望すらなくても、互いがわからなくなるまで、ずっと抱き合って、愛がまぼろ…

煙たい憐憫

タバコとトナカイ 冬はビビッドなジャズを そのままで吐き出して、 春は風邪ひいて、 わずらわしい永遠もなくなって、 エンエンと泣く 表現もなくなって、 ただ単一な風景にしびれ、 俺はごまかしはしないさ、 ただ無限に制限されず、 自由すらもけとばして…